グッド・ガバナンス命


いやぁ、面白い動きだった。
でもって、カナダ人たちが、この決定を、よくやった、いい決定だとみなしているようでそれも興味深い。good governanceを信条とする国っていう感じだ。


good governance and peace と、to pursue individual freedom and happiness (よく統治されていて平和なこと、と、個人の自由、幸福の追求)の順番なら前者が先、というのがカナダの信条らしいとは良く聞くんだが、そういうことなんだろうなぁとしみじみ。言うまでもなくこの差異を述べつつ、国境の南をあてこすっているわけだが。


君主制というのは基本的に政変予防措置なんだろうなぁとか思ってみたりもする。なるほど、みたいな。


1月の予算審議を通じてまた揉めるだろうが、おそらく今後、3党連合、まさしく野合を厳しく糾弾していく方向は消えないのではないのか。そして、夕べの私の予想通り、ひょうたんから駒みたいな話だが、ハーパーへの信任が大きくなるんじゃないか。


保守が持つ35%程度の基礎票みたいな固い支持への上積みが取れなくて悩ましかった上に、ブッシュ系とみなされているマイナスもあり、財務大臣の財政政策にも批判がなくはない、ハーパーのせいじゃないし保守党のせいでもないが国境の隣の津波のような金融危機でカナダ経済はピンチ、等々、ハーパーにとってはアゲインスの時期だったなずなのに、敵の無分別のおかげで、大きなクレジットを取ったのではなかろうかと現時点では見える。政権でギャンブルをしないというだけで、十分にカナダ人的には信任に値するだろう。そういう人たちだもの。