原因の諸説


では何がこの原因なのか、となれば、まぁ、10月の選挙でも書いた通りどうしても政権を取りたいらしいリベラルってのもあるし、11月のオバマ勝利を受けて、ブッシュ政権との繋がりの濃いとされるハーパー政権を倒すチャンスは今、という動機もなくはないだろう。が、それと同じかもっと重要らしいのは、


「加財務省が歳出削減策の一環で政党助成金の廃止を検討したことにも反発した」


らしいです。
政党助成金を廃止して、リベラル、NDP、ケベコワの弱体化を画策したハーパー、というやつ。
保守党の政治資金は民間からのものが多いらしいから生き残れると。

cf:(政変前の、問題の補正予算の解説)
http://www.cbc.ca/canada/story/2008/11/26/update-subsidy.html?ref=rss


で、ハーパーの計算違いは、敗者の連立政権なんていうプロジェクトがカナダの政治事情から持ち上が日が来る、ってのを読んでなかったことだろう、と言われている。


つまり、マイノリティ政権である以上、野党と上手くやるしかないのに、野党と戦いに行ってしまった。これは彼の失敗。だからこのたびの騒動で彼が政権を手放すことがあっても、まぁしょーがないわな〜という識者が多い模様。


野党3党は現在、連立というのはですね、世界中で行われて、成功しているんですよ、ですから正当性がありますとあちこちで宣伝している。


しかし、私としては、第一党と3とか4番目の党が連立して連立政権を形成するというのは、理屈にあってると思うが、一番勝った党を抜いて、2、3、4が連立して連立政権を形成するって、ありなのか?という疑問が残る。私だけならず、さっきテレビに出てた解説のおじさんも、ぼそっと、まぁ、世界中に連立政権があるのは本当ですけど、うちの彼らが言ってるのは敗者の連立ですから、話は違いますけどね、と言っていた。