さらに続いた

■2004/02/13 (金) Oh Canadaを歌ってしまうこの情けなさ

西海岸の印象の続き。
アメリカの国旗はやっぱり目立った。でも、冷静に考えても元々国旗をたらしている建物はあったのだからそれほど増えたのかどうかはちょっとわからない。一時ものすごいことになっていた時からすればもういい加減普通になってきたということだったんだろうと思う。

ただ、サンディエゴは海軍さんの街だから、わりと良さそうな住宅街に行くと、どうかなぁ10件に1軒ぐらいの感じで旗が出ていた。でもこの場合は国旗の問題もあるけど、いってみれば、こういう街って、企業城下と同じだからね。別事情と考えたほうがいいでしょう。

そのサンディエゴの浜で、私は思わず海を見ながら「我は海の子白波の〜」など歌ってしまった。で、ついでに「Oh Canada」も歌った。この場合、我は海の子なんだから続いて自分の国歌というのがふさわしいんだろうけど、なんか、あれはほんとーに歌いにくい。

基本的に私は、あの国歌及び国旗について嫌悪感というのは持ち合わせてはいなくて、ものすごく野蛮な歴史があってもそれも歴史のうち、それを否定したところで仕方がない、と考えているので、過去に悪いことがあったから使いたくないという考えは取らない。

とはいえ、イヤだっていう人がいてもいい。だから別に、お前国歌を歌わないとは何ごとだぁ!なんては全然思わない。むしろそういうことを言う人、発想する人の方に疑問を呈するし、そういうことが目の前で起こったら私は抗議するしケンカも辞さない。これは他の件と同様、他人の思考を制限するのはなんであれ原則的に誤りだとの考えから。

と、そういう私であってもなかなか歌えない(歌って楽しい気にならんのだもの)曲想の誤りっつーか、選択の誤りっつーか、これっていかんともしがたいよなぁ〜と、本音でそう思っている人はいっぱいいると思う。

その点、Oh Canadaのいいことといったらない。
O Canada!
Our home and native land!
True patriot love in all thy sons command. ・・・

こんな歌詞で、調子は景気よくはないんだが、なにかいい、どうもいい。強制してるって話は聞いた試しがないけど、私みたいな全くのガイジンも歌いたくなる歌だし、この歌がかかるとみんな結構うれしそうになるっていうのは看取できます。こうなりたいんだけどな、私たちもと思うわけだが・・・。