2004/02/11 (水) 完璧なガイジンになる

まとまらないままに思い付くままに書いてますが、異論が恐ろしくなるムードの形成に一役立っているのは空港。

アメリカ人の多くは国外体験のない人びとだが、相対的には国内線は使う。車と飛行機の組み合わせしかしらない人が多いといっても過言ではない。電車はないところにはないし、あってもとても小規模だから。

でもって、長距離路線の大陸横断鉄道があるから、アメリカは鉄道大国だと言って言えないこともないですが、これは特別。贅沢品としての観光路線。

で、空港のセキュリティ体制。なんというか、言い?ノよっては、厳しいということだけど、結局何がしたいの?と私は再度疑問を感じた。

というのは、あくまで「あやしい」のは「外国人」、という体制をわざと作っているのではないかとさえ思えるから。

私はあきらかなガイジンなわけだけど、まずパスポートで振り分けられて、機内に自分で持ち込まない、チェックイン分の荷物のスクリーングが実施される。私は同行人がカナダのパスポートの白人だったので、対比はとても鮮やかだった。

一緒にチェックインする状況で、私のだけ、荷物を例のレントゲンのお化けみたいな機械に通せ、と指示されて、通す。そのものものしさといったら、滑稽な気もした。あたり中の、銃を持つことが可能な、屈強な男ばっかりの地帯で私の荷物を別扱いすることの意味はなんなのだと。

が、そこで、なんで?なんて言おうものならどうなるのかは(知らないけど)、恐そうではあった。

なんせそこら中のおっさんが、「Yes, sir」なんていう語を使う。これは、丁寧に使っている時のではなくて、軍隊みたいな使用。

次はゲートを通る時のボディチェック。メタルというメタルはダメ、これはガイジンには限らず全員だが、ガイジン枠みたいなもののある空港もあるらしくて、私の荷物を入れるケースは別の色だった。

そこでは、まず殆どの人が靴を脱ぐ。靴にメタルが使われていることが多いから。靴下のままそこら中で、手を上げろ足を上げろと身体中金属探査機をかけられて、これがまた軍事教練風。さらにはその間おじさんが私のハンドバックを開けて中を調べる。金属探査を通した上に、だ。

この検査は、私が見渡した感じでは、いわゆる白人相手ではないと思う。

要するに、ガイジンとは、白人でない人にしたいわけ? 私にはそう見えた。

ガイジン作りのためにこそこの危機はあるのでは?