The Verdict

この映画の「時」なんだろうなと思う。同じこと、じゃなくて、そういう流れなんだろうと思う。



The Verdict [VHS] [Import]

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あらすじはここ。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD7470/

ボストンの病院で起こった不正事件をめぐる裁判をきっかけに、教会と法曹界を相手に正義を貫こうと体を張る中年弁護士の、自らの立ち直りを賭けた必死の姿を描く。


でも、こう書いてしまうと面白さは半減なんだがし、日本では間違った読まれ方をするんだろうとも思う。正義の側が弁護士の側にあって、悪の側が常に一環して権力の側にあって、それは何の断りもなく政府あるいは国家に結びつく。しかしね、そういうものでもないわけです。多分アメリカは1970年代後半からずっとこの視線のうちにあるといっても間違いではにあだろう。で、私たちの多く(日本人ね)は、この映画でいう陪審員の位置にある。

参考
2005-08-08 反動と(甘えの)構造改革
The Right Nation
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20050808

 これでは弱者は戦えない

他方、千葉の「焚書事件」判決が高裁で一転逆転判決が出たことは、一般国民に裁判不信?の感情を引き起こしかけたが、逆に高裁で阻止できる正常さを評価する向きもあり、国民を安心させてくれた。しかし「下級審」での判決はこのところ信用がなくなっている。裁判費用の点でも、巨大組織は未だ良いが、個人が『カンパ資金』で戦うことには限界があるから不利である。資金が続かないとどうしても『下級審』で引き下がらざるを得ないことだってある。其の場合には、『誤審』が正しい?判決になる恐れがある。これでは弱者は戦えないし社会正義が泣こうと言うものである。裁判が信用できなくなったら社会は成り立たない。裁判官も人の子、色々「苦労」はあるだろうが、原告、被告の方は命がけなのである。「法の番人」としての任務を的確に遂行して欲しいものである。

佐藤守氏のブログから。
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20050824
「4、「百人斬り」判決の怪」

 「グッバイ・マッカーサー」上映未定


警察「6.25は統一戦争」主張した教授出頭要求http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=66989&servcode=400§code=400

ソウル警察庁は、6.25韓国戦争(1950〜1952)を「北朝鮮の指導部が試みた統一戦争」と主張した東国(トングック)大学の姜禎求(カン・ジョング)教授に対し、26日出頭せよという1次要求書を送ったことを24日、明らかにした。


朝鮮戦争は北か南が仕掛けたかという時代は古くて、今では北が統一しようとしたのに南が、じゃなくて、アメリカが悪い、とそういう理解がはやってるらしいとは知っていたのだが、それに理論(というか独創的なアイデアか)を与えようとしていてセンセが出頭要請されている模様。


なんせマッカーサー像という目に見えるものがあるので、それを撤去するしないというある意味でわかりやすい話に落とし込まれているために、うっかりそこに火がつく可能性を韓国政府は気にしたということだろう。気にしたってか、困ったと。


市民団体「盧大統領の歴史認識、極めて残念」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=66965&servcode=200§code=200

声明は「盧大統領が執権後半に、親米・保守の道へ進みたい、と公言したのも同然。大韓民国の大統領が米政府と米国民の自尊心を心配すべきではない」としている。


じ、自尊心の問題っつか事実関係の問題ではなかろうかと私は思うが、北朝鮮の側に立って考えてみれば、確かにアメリカが邪魔だったといえるから北としては問題なしのストーリーと。しかしこれが起こってるのは南だ。でもって、北といわれるそれはソ連であり、チャイナだ、と。わかりやすすぎるこの構図をどうするつもりなんだかなあ。


このままいくと、10年ぐらいしたら、「グッバイ・レーニン」じゃなくて、「グッバイ・マッカーサー」とかいう映画が見られるのか?とちょっと期待してみたが、多分いくらなんでもそれはないだろうと思う。


おそらくこの「市民団体」っていくらなんでも南朝鮮の多数派ではないのじゃないだろうかと思う。いくらなんでも・・・と思う私が甘いのかもしれないが。う〜ん・・・そうかもしれない。



韓米が北朝鮮の核の完全廃棄を再確認
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=092005082407000



できることは限られてるんだし、地道な国づくりの方に力を注いだ方がいいのではないのだろうかと、余計なことだがそう思う。

 簡単な常識

コンドルセアメリカの革命を非常に賛美した。「簡単な常識が、英国植民地の住民たちに、大西洋の対岸に生まれたイングランド人もグリニッジ子午線上に生まれた本国人とまさに同じ権利をもつ、ということを教えたのである。」 アメリカ合衆国憲法は、自然権というものに基づいていて、アメリカ革命は人間の諸権利を、ネヴァ河からガダルキヴィル河にいたる全ヨーロッパに知らしめたのだ、と彼はいう。
ラッセル『西洋哲学史』市井三郎訳)

トゥー・ウィークス・ノーティス


「The Verdict」はいささか設定が古いが、こっちは最近の話。
ヒュー・グラントが出ていたことから、軽くて楽しいラブコメ扱いで終わりだったと思うが(実際それはそれでいいんだが)、「リベラル」が変化しつつあることを物語っていた映画のひとつだったと思う。



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