夕陽に向かってゴー(1)

朝日雑感。

ビジネスセクションを開けたら、

ミシェル夫人京友禅好き 「庶民的な素材」センス良く


どこがビジネスなの??? 


思うに、朝日って米民主党的つながりが細くなってる? 
なんか、オバマンの効果的な扱い方ガイドブックが送られていない気がする。なんか、へんだよ。

 タックス・ヘイブンの異聞


そうは言っても、実際問題、フランスとドイツはこのサミットに満足してないと既にわぁわぁ言っているのでその帰結がどうなるのかも興味深い。

その中で、フランスが特に、タックス・ヘイブンの問題を言い続けており、それはもう今も昔も同じ英米との間の悶着かと思っていたら、チャイナもからんでいる様子。


なんでも、タックス・ヘイブンブラックリストを作るから云々という話らしいんだが、それ以外にも、もっと大きくOECDが税務の基準を実施しているところとそうじゃないところを分けて、管理するんだかなんだか、なんせ監督に向けて踏み出したい模様で、

ガーディアンの記事によれば、OECDが考えているタックス・ヘイブンの分類は、


1.国際的な租税基準を実施している国
  イギリス、米国、フランス、ドイツ、チャイナなどの国々

2.国際的な租税基準の実施を約束したが、まだ十分に実施していない国
  アンドラモナコ、ジブラルダル、リヒテンシュタイン

3.国際的な租税基準の実施を約束したが、まだ十分に実施していない金融センター
  スイス、シンガポール、チリ、EU3国(ベルギー、ルクセンブルグオーストリア

4.国際的な租税基準の実施を約束していない国
  コスタリカ、マレーシア、フィリピン、ウルグアイ


なのだそうだ。

この分類からするに要するにいわゆる普通の国が1なんでしょう、多分。


で、今回のG20でさり気に激しく問題になっていたのが、香港とマカオ

前者はイギリスが、後者はポルトガルが長らくタックス・ヘイブン他諸々の活動拠

点としていた植民地。

FTによれば、この香港とマカオをリストに入れるか否かで、フランスとチャイナが

激しい論争をしていた模様。

ガーディアンがもう少し詳しく書いていたのでそれを見ると、

Nicolas Sarkozy, the French president, had been pressing for every country – or in the case of the former colonies, every region – in the world to be included in the OECD list. But Hu Jintao, the Chinese president, succeeded in exempting Hong Kong and Macau from the list, though they will eventually be included.

サルコジは、全ての国、すべての元植民地をOECDリストに入れろ、と主張し、チャイナの側は、香港とマカオはいずれ入れるにしてもリストから除外するよう主張していたのだそうだ。


で、チャイナは今年後半にOECDに入ることになっていて、OECDはパリにベースがあるので、ガーディアンによれば、チャイナはここにモニターされるのがイヤだ、と。


タックス・ヘイブンといえば疑いもなく、イギリス、アメリカ勢だが、こんなところにも問題があったのかと、よくよく考えればいまさらだが、ほぉと思った。


そういえば、夕べ、日経オンラインにタックス・ヘイブンの告発グループの記事があった。


シリーズ 金融危機、影の主役 1世界経済に根を張るタックスヘイブン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090401/190741/


この中で、このチーフの人は、調べれば調べるほど結局イギリスなんですよ、みたいなことを言ってもいたし、それはそれで嘘ではないのだが、とりあえず、(実際にはいろいろ抜け道作ったりなんだりがあるのだとしても)、イギリスのゴードン・ブラウン首相は、タックス・ヘイブンにお金入れてる企業、個人、もうそこは安全地帯なんかじゃないからな、と警告を発している・・・。

その一方で、香港、マカオが焦点になっていたわけだすね。


イギリス勢がフランスを目の仇にするのはある種様式美だけど、考えてみれば、香港あたりを中心に見ると、イギリス+チャイナは連合軍だというのもあるだしょう。イギリスは、インドからチャイナにある程度の強いハンドを維持することが国是だろうし、それこそが国の将来ってのは動かないでしょう。BBCワールドなんてこのへんを自分のテリと信じて疑ってない風が興味深い。

とりあえずそんなブロードじゃなくても、具体的には例えばHSBCの将来を考えても、イギリスは、どういう事態であれ、チャイナと正面切って事を荒立てるなんてことは、にっこり拒否したい、でしょうね。


香港は独自通貨を使っているわけだから、タックスだけでなく、こっちでもホット可能性はあるのかな、とか考えると、なんか、生々しい?

サルコジ氏は、サミットが終わってもまだ、幾つかの金融センターがOECDの基準に合ってないと主張しており 諦めていない模様。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=afTpUUPzppmU&refer=home

G20・2つの意味

悪口を言うつもりではまったくなくて、なぜこのようにすっきりしているのよ、日本の記事、など不思議な感覚に襲われる。


社説 危機脱却へ決意を示した金融サミット(4/3)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090402AS1K0200402042009.html


いやまぁ、確かにそうなんだけど、なんでしょうこの違和感はと思って考えてみるに、多分、このサミットの「効果」by 英米メディアというのが本質的に日本に関係ないからかな。(暫定的な考えだが)


つまり、今回は、まずロンドンで女王様込みでやってるという点から見ても、アングロ・アメリカン健在をアピールしたという点がこのサミットには盛り込まれていると思うわけだす。少なくともテレビ報道は金融サミットを見ているというよりも、そっちだと思う。


で、米英元気というのをどこにアピールしているのか。どこだろう。アメリカ国民と欧州国民かな。そしてそれを通して、サイドイフェクトとして広くチャイニーズ(チャイナ本国じゃない)に訴える、じゃないかしら。コモンウェルス諸国民は多分媒介となって各地域で活動しよう、みたいな(笑)。


で、日本の場合は、ブッシュ時代に別にアメリカとの関係を悪化させてはいないし、ドルの危機という名で世の中動くかもしれない感もあまり共有されていないので、純粋に金融サミット側面しか関係ない。ぶれてません、なんだろうかと思う。


そもそも、サミットで決まったといわれていることと、我が方首相の方針および手土産とにずれがない。つか、基調を決めて大音量で世界中の人民の思考回路をまず決しようとする英メディアとかは何があっても全部自分で考えたことにしたい傾向が著しいからまぁあれだけど、麻生さんとか中川さんが敷いた路線で走ってないですか、これというサミットだった気がする。

(それが故に、他でもない日本国内から、政府支出だけじゃ足らないんだからってのの押さえが足りてないぞ、リチャード・クーの読みすぎだ、欧米識者という批判が出る可能性とかもあって、それはそれで筋が通る。議論することはいいことだ。)


(麻生さん動向はFTが一番よく書けていたというのは一体どうしたことなんだろう。日本には既に日本のメディアはないってことでOK?。)
麻生太郎首相、単独インタビュー G20内の分裂を浮き彫りに――フィナンシャル・タイムズ
http://news.goo.ne.jp/article/ft/politics/ft-20090401-01.html


あ、産経さんがもっと肉声的なのを出していた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090403/plc0904031130020-n1.htm



ま、それはそれとして、オバマはよかった。実によかった。特にメディアからの質問の受け答えが非常によかった。
これで大西洋主義者万歳だろう。イギリス民はもちろん、欧州民もOK。インドを含むコモンウェルス的には大歓迎という事象が続くものと見る。みんな気に入ったと思う。少なくともその場にいた取材者が全員なごんで、オバマ氏にむけられた質問を自分でも考えてみたりしたかもな、と思わせるものがあった。
まぁ、米国民の半分ぐらいは弱腰だぁとか言うかもしれないが。


私としては、今回オバマが話しているのを聞いて、はじめて、ああ、人が話していると思った。
今までは、俳優が話しているとしか思えなかった。何を言っても答えがちゃんと用意されていて、多分、スクリプトを起して読むと整っているから今の時代に適している(海外を含めてインターネットで読む人が増えた)とはいえ、演技的できもかった。ま、アメリカのスピーカー独特の、なんでもかんでも発表の場を「作り」すぎるというのも原因の一つだろうが。オバマさん、アメリカの緊張下を離れて楽だったのじゃないかとも思った。


6人だったかの人が尋ねた中で、アメリカ人の記者がアメリカの力が弱まってくるとかなんとか選挙戦の中でも言っていたと思うんんだけど、と切り出したことへのオバマの話が記憶に残った。こんな感じ。


まず、質問者の言い方を正して、私はそういう風に言ってんじゃないよ。私がいったのは前の政権が下した決断によって、アメリカの立場が低くなってるっていうことだよ、と言った。で、自分の選挙戦で言い続けたこととかで、それが少しづつ変わってきているように思う。必ずしも世論調査を信じてるってわけじゃないけど、欧州の世論調査とかを見てもそうなってきているのじゃないかと思うんだよ、と。(つまり、アメリカの立場が改善してる気がするんだよ、ってこと)


で、次に、でさ、と、アメリカはまだまだ非常に大きな経済主体だし、軍事力は地球上でナンバー1だし、文化やら政治やらも・・・・と続けて、いや皮肉っぽく言ってるわけじゃないよ、とちょっと会場をなごませて、とにかくだからさ、俺は、アメリカは世界をリードできないという議論は買わない(=賛成しない)と繋げた。

さらに、でさ、と、世界はそれ自体として複雑なもんで、大事なことはこうしろああしろと解決策を指示するんじゃなくて、パートナーになって進められたらいいって思うわけ、と。でさ、みんなが、ブレトンウッズの話とかしてるけど、もしここにルーズベルトチャーチルが同じ部屋ん中でブランデー挟んで座ってたとしたら、さぞかし交渉は容易かったと思うよ。でも今俺らのいる世界はそういうんじゃないし、そんなんでいいとも思わないしさ、と。

で、それは別にアメリカの負けって話じゃないと思うんだよ。ヨーロッパはまたパワーハウスとして再建されて、日本もそう。中国、インドもその動きの内にある、と。つまりそれはいろんな人が貧乏から抜け出そうと一生懸命働いているってことで、これって平和な世界を作っていくって話だとも俺は思うわけ、


ってな調子で話していた。


(正確を期するためにとトランスクリプトを探したところ、あった!地元CBCに。
おお。やはりコモンウェルスは絶賛歓迎キャンペーン展開中のその一味なのだわね。
で、ここまで書いた分はとりあえず特に記憶違いでもなかったみたいなのでママとします)


これってこう、クリントン時代を彷彿とさせるようで、やがてちょっと困ったことになるんじゃないのか、と見てもいいだろうなとは思う。が、しかし、逆に、アメリカの自信という意味にも見えるかなとも思った。

確かに向こうしばらくショボクなるんだけど、だけどだからといって、今すぐアメリカが沈没するわけじゃないじゃん、と聞こえなくもないと思う。


(個人的には、前にも書いたけど、どうあれ3億人いて、どうあれテクノロジーをもった企業がいて、馬鹿みたいに投資にフレンドリーで経験豊かな人々が多数揃ってる国をそう簡単に超えられる国ってないと思うざんすよ、と思ってる。ただ1950年代をピークに影響力が下がり続けるのは、周りが豊かになるんだから避けられない。私は特にアメリカファンではないが。)


で、クリントン時代と違うのは、クリントン時代はクリントンの外交面での優柔不断さまたはニグレクトで山のような宿題を残したことがブッシュへの道を用意したとも言えると私は断固そう思うんだが、オバマは逆なので、このトーンはアメリカにとって悪いことじゃない可能性、少なくともこのアプローチで得るものはあると思う。つまり、最小限の味方陣地、ヨーロッパ、と。


とはいえ、プラクティカルにはイランと、ヨーロッパの中でも中・東欧をどうするよ問題でさらに傷を負う可能性は大きいわけで、その推移は今週末のNATOの記念行事あたりでまた何か進展なりがあるんだろうと思う。


なんにせよ、オバマ、いや、違うな、オバマを出し物にしてbusiness as usualを賢明に表出しようとしたブラウン、見事、といったところじゃないかと思った。


目くらましにしろこういうことが出来るからアングロ・アメリカンチームは油断がならない。

 媒介崩壊後の空白を考えてしまう今日この頃


小泉政権ブレーン・高橋洋一教授を窃盗容疑で書類送検
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090330-OYT1T00754.htm

朝日の件は状況と歴史から、さもありなんすぎて驚きもしなかったが、こちらは多少は驚いた。


でも、いや、モラルのない人間のようでイヤだが、ある個人が小さな窃盗を犯したか否かについては私は殆どまったく興味がない。多分、学問的に尊敬する師匠とかでも同じかもしれない。考えるのが本業の人に対しての私の向かい方は、その人の考えた結果であってその人とについてはあまり興味が持てないところがある。でもって、考える人であっても、幸か不幸か、たいていの人はショーペンハウアーよりも良い人で、ルソーほど不道徳でもなく、エンペドクレスほどのある種の剛毅さもない、しかしヒュームズほどポジティブ天性を持ってもいない、その輪の混じった意外と小さい分布図の中にバーストマジョリティはいるものだ、みたいなことをまず考えだしてしまう。


とはいえ、なんか妙な成行きだなぁという点が目につきすぎるので、そんな悠長なことを言ってもいられないような気はする。

が、さりとて、勢いよく陰謀論に飛び込むのもイヤだが、まったく人はわかりませんね、などいうつもりはさらにない。今現在では、という但し書き付きだが。

なぜなら、

後者は一見穏やかそうなリアクションだが、でも、この不確かな記事1本で彼は有罪としてしまうというのは、実に思い切りのいい道徳原理主義的リアクションだと私は考えるから。まだ、だって、どういう事情なのかよくわからない事情だと思うんだが・・・。

そもそも、書類送検となったという事態をもって有罪みたいに思ってる人が多いように見受けられるけど、これってまだこの先、起訴猶予とか、不起訴とかになり得る事態なのでは??? で、いやいやそれにしたって何かなかったらこんなことになってはいまい、という想定をすることもできて、それはそれである程度の妥当性のある場合もあるとは思うけど、この場合にもその妥当性が援用できるのか否かはこれまで伝えられているところでは不明では?

で、それ以上に私が気になるのは、この事件、あるいはこうした事態の記事の書き方か。
どうして本人に尋ねてないのかに大きな不信感と不満を持つ。


〜と○警察のXX氏は語った。一方で、問題のA氏は、YYYYYY。


と書き起こすのが本当、というか、民主主義社会にとって求められる態度ではないのかなど、なんか空しいけど言ってみる。


その上で、YYYYYには、

A氏はこれを否定している、
A氏はコメントを拒否した、
A氏の代理人のB氏は現在事情を調査しているが、私は彼がそんなことをするとは信じられないと語った、

といったあたりが入るというのがこちらで暮らしていて見る、被疑者に関する報道様式ではないかと思う。普通にフォーマット化しているって感じだすね。

あ、

A氏は、まったくお恥ずかしいことをしたと語った

というのもあるか。
で、その場合には、記者も相応に理解を示して、言葉少なに語ったとか、帽子を目深にかぶりそそくさと質問に答えた後、待っていた妻が運転する車に乗り込んだ、とか続く(いじめ、をしたくない状況であれば)。


上でも書いた通り、この時点で完全に有罪扱いするのって、へ?なのだが、
よく読むとそれどころか、読売なんか、
東洋大は「教育に携わる者として許し難いことであり、厳正に処分を行いたい」としている。

既に完全有罪判決状態。
ま、教育機関だから仕方がない部分もあるけど、いや、教育機関だからこそ、例えば、

「本人側からの事情も聞いた上で判断することになるが、一般論としていえば、もし警察の発表通りのことが起こっていたのであれば、教育に携わる者として許しがたいことである」と、東洋大のC氏は語った。

といった具合が、これまたフォーマットであろうかと思う。それこそ教育上問題があるのではないのか東洋大学、とかも思うし、でも東洋哲学の学校なのでこれでいいのかとか思ってみたり。

いやしかし、記事を書く側は東洋哲学の体現者であってもらう必要はないので、大学は語らない、という点に注意すべきと思う。語った人の名前を求めるべき。(C氏は匿名を条件に語った、でもいいし)


詳細に見れば、

逮捕しなかった理由について同署は「証拠隠滅の恐れがないと判断したため」としている。

これも、警視庁練馬署のD氏は匿名を条件に語った、or 練馬署を代表できる権限のある人の名前を書く必要があると思う。

 男性の通報で駆けつけた同署員が調べたところ、防犯カメラに高橋容疑者に似た男が写っていたため、浴場から出てきた高橋容疑者に事情を聞くと、盗んだことを認めたという。

〜という、というのはどういうことなんだろう。
伝聞形式なわけだが。
同署員が語ったところによれば、なのか?
それとも、記者クラブの合意でそういうことだ、なのか?

なんだかなぁ。


日本っていい国だし、人々も民主主義的手続きにかなりフレンドリーで、その上で、潔癖に正義感のある人が多いので、それらが上手にブレンドされればかなりお手本的な国になる素質が期待できると思うのだが、表出されるものがえらく、ファシスト的だよなぁなど思うっす。

考えてみれば、メディアがファシズム援用的にできているので、そこからの反射によってこの様式しか知らない国民が多くなる可能性があって、それは結構、勘弁な事態かも。


メディアじゃなくて権力機関がそうだと考える人もいると思うけど、私はそうは思っていない。権力機関というのは常に恣意的でありたいものだと思うのね。古今東西を問わず普遍的に。で、だからこそ、民主主義的手続き、およびそれにより簡素化されたある種の様式によって、その恣意性を防ぐといのが基本だろうと思う。


で、メディアというのはその名が示すとおり、そこで庶民と権力機関の中間に位置して、多少特権的な(一次ソースに当たれるなど)役割を与えられているのが、歴史的展開の果てに現在あるところの民主主義的あり方かと思う。今更だが。


ファシズム援用メディアをどうしたらいいんだろう。メディア=媒介者がないと不便だというだけじゃなくて、この媒介者に権力機関との対応様式を既定されていく時間が長ければ長いほど、私たちがほんまもんのファシズム的世界に突っ込む可能性は高まるのじゃまいか。


今後、上の朝日で見たように、既存メディアの崩壊が来ると思うんだが、その際に、しかし、人々は(私たちは、だが)、1)ファシズム援用対応しか知らない、2)民主主義的あり方を知っているためメディアに多少なりとも期待したりもしたが結果的にファシスト援用側面が強まったメディアの下で晒される危険性を見聞きするに及んで怖くなっているから無言を決め込む、に大別されて、当然のように1)が勝つ、ってな将来が可能性としてあるわけで、高橋氏の心配よりも、こういう決し方をされて、手も足も出ない自分たちを心配しないとだわ。


ファシズム援用メディアとは言ったものの、多少なりともそれはそれなりにジャーナリズム的役割をしていた部分、つまり、ある程度民主主義的な側面もあった機関が、がらがらっと音を立てて崩れる。そうすると、あった時にはずきずき痛む迷惑な親知らず状態で腐臭を放っていたから抜いたのだが、でも、抜いたら抜いたで空白地帯が大きくなって、全体のバランスが崩れる、ってね感じがあるような気がして怖い。


気が重いなぁ、なんか。

親知らずの崩壊を前に

朝日社員が2ちゃんねるに差別的書き込み 業務用パソコンから
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090401/crm0904010039002-n1.htm


まぁ驚いた!とかいうほどウブでもなく、つい思ってしまう。

朝日ってこういうの好きだよね、と。

究極のマッチポンプ係りだからなぁと。

サンゴ、慰安婦、2チャンネル、他にもきっといっぱいあるし、訳わかめの話を海外向けに打ってはリアクションを見て、ほうらやっぱり日本は駄目だ、ああだこうだとしていた時代を過ぎて、ついには2チャンネルに手を出していたわけだすね。

要するに常にマッチポンプで世論を作り出すというテーマに忠実だっただけ。
で、こうだからこそ世間、世界で何が起こっているのかをなかなか把握できないんだろうなぁとしみじみ思う。

世界関係ないですから、朝日にとって、と。

いや、多分、彼らの特種世界にとって世界は貢献すべきだという具合には世界は存在しているのだろうが・・・。


そんなことを考えていたら、テレビ朝日マッチポンプ手法万々歳だったらしい。ま、テレビはしばしばそうだとも思うけどもさ。

「ネタ元ブログを自作」のテレ朝に厳重注意 総務省
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/090331/med0903311531000-n1.htm


で、彼らを罵倒するのはもう飽きたので、今後起こる可能性のあることを考えてみるに、朝日勢およびそれに類似する勢力の総撤退とかあると思うのね。その場合に、出来のいい、能力のある現在社員の人たちが一日も早く、ああいう機関紙めいたものがジャーナリズムじゃないのだなと外の世界の空気を知って元気になってくれることを望む。

もちろん、全員が外の世界に適応できるわけじゃなくて、居残りでバトルとかあるんだろうけど、適応できる人たちが今後のジャーナリズムを担う人たちになってくれることを私は願ってます。だって、基本的にあの中には日本国が提供した高等教育中で最高のものを獲得した人たちも含まれているわけで、あたら全員らちもないバトルによって討ち死にかという事態を見過ごすわけにはいかない。もったいない。

でも、洗脳から解ける過程にあっては一時的に混乱が伴うわけで、今の2チャンネルなんかは結構そういう状態なのかもなぁとか思ってみないでもない。つまり、まだ俺らはコントロールできると旧世界を脳内構築している、みたいな。で、その一方で、高額のお給料とかが重しになって自らの行動をジャスティファイする、みたいな格好かな、と夢想。

もったいないので、早く回復してください。

 右翼なのがイチロー

夕べ2チャンネルで拾った。もう、笑った笑った。
別に小沢のいっちゃんに悪意を持つ者でもないのですべからく賛成しているとかそういうのじゃない。
単純に、世の中、なんて才能のある人がいるんだと喜ぶ。



鈴 木                       小 沢
塁を盗むのがイチロー              国を盗むのが一郎
右翼なのがイチロー               左翼なのが小沢
自分に厳しいのがイチロー           自民に厳しいのが一郎
カレーが好きなのがイチロー          マネーが好きなのが一郎
挑戦が好きなのがイチロー           朝鮮が好きなのが一郎
打撃不振を装うのがイチロー          体調不良を装うのが一郎
叩かれてもゴロを出すのがイチロー      叩かれるとボロが出るのが一郎
ヒットが話題になるのがイチロー        秘書が話題になるのが一郎
世界の一位を奪ったのがイチロー       政界の地位を失ったのが一郎 ←NEW!!
金メダルをもらうのがイチロー          金塊をもらうのが一郎 ←NEW!!
アメリカをぶった切るのがイチロー       アメリカに切り捨てられたのが一郎 ←NEW!!
謙虚なイチロー                  検挙な一郎 ←NEW!!

 オバマ同志が語っていた


なんでこんなことしているのか知らないんだが、オバマ氏が会見をしていた。
テレビ中継していたので、おし、見ようかなとご飯を終えてお茶かかえて見ていた。でも途中で電話があったりメールを見たりしたので、記憶まちまち。

このへんに、時系列で対話などが整理されているようだ。ワシントンポスト
http://voices.washingtonpost.com/44/2009/03/24/live_blogging_obamas_press_con.html


で、ただの印象だが、なんかさぁ・・・。
フルシチョフ(誰が適切なのかわからないけど、ソ連の誰か)の会見ってこんな感じだったのかなとか思った。生まれてないけど。


妙なことを言ってるのはわかってる。でも、だって、莫大な予算を組んで現在焼け太りしようとしているアメリカで、それをどう使うのかを国のトップが決めてしまうってどうよ、など思うのだ。しかも、彼が言うそれとは、ヘルスケアとエネルギーと教育こそわが国の根幹です・・・。

これって、なんか、計画経済的に大国を作るというスタンスそのものなんじゃないの? 
そもそもデカイ保険屋やら銀行を事実上国営化してるし。


いや、これが急場なのはわかってはいる。しかし、この人が大統領だと急場に見えなくて困惑する。だって、方針を自分たちが作っているという態度に揺るぎがないんだもの。おまけに、今までさんざん自分勝手なことをしてきた金融業界への不信感を隠さないどころか、どんどんそっちを煽って、ここで人気を稼ごうとしている。いいんだろうか? 


Enterpreneur sprit(企業家精神)は生き残れるんだろうか??
もし、ここが枯れるようなことがあったら、それこそ経済回復して国失うみたいな状態じゃないのか、アメリカ!


しかし、それにしても、
環境的にも適切なエネルギー関連に投資すると経済がリカバリーするって、どういう理屈なんだろう?
ユニバーサルなヘルスケア、つまり国家的な健康保険制度を作ると経済がリカバリーするというのも理解に苦しむ。
教育は向こう2年間とかじゃ効果はないわけで、さらにわからん。
口を開けて聞くしかなかったのだが、大統領は何度も何度も、自信を持ってそう言っていた。


もちろん、これらが社会的に、つまり、私たちの人生にとってすべて大事なことだとはわかる。が、これとリカバリーの関係だよ、問題は・・・。


しかし、質問者もここを鋭く突くという感じはちょっとないみたいだった。やっぱり、実際今、最後の買い手が国状態だしなぁ・・・なんでしょうかね。


その中では、大統領はこの状態を次の世代に持ち越さないようにするのだ等いっていますけど、史上最も大きな赤字を抱えているわけです、これは史上最も無責任な予算だともいえるでしょう、とうことは次の世代に持ち越さないというのと矛盾しませんかとの質問が、ああ、なんて普通の質問でしょう、という感じがした。こっちの世界にいる、みたいな。


それに対しての大統領の説話は、あまり説得力があるとは思えなかった。
5年後から税収が増えるような仕組みになっている、と(だから次の世代には持ち越さない)。で、それに懐疑的な人たちがいる。自分たちが出した予算と、議会予算局の出したとので違いがあって、どうしてこの違いが来るかと言えば、成長率だ。俺らは2.6%で見てるけど、あっちは2.2%で見てるからこうなるんだ、など言っていた。

テレビの前の私としては、それ、不良債権処理が進まない、少なくとも当初の予想よりずっと大変そうなのに、実体経済がずっとプラスで推移する予想ってどうですか?ともう一発聞くべきじゃないのか、と思った。


全体に、よくこれだけ抽象的なことをずっと言っていられるよな、というのは感心するが、それはつまり、オバマ氏自身実際問題、リアルビジネスの経験がないから抽象的にしか経済を理解していないということなんだろうなとも思う。だからこそこの職によかった、と。


潮目が変わったというより、私が昼寝をしている間に、オバマ同志が世の中を取っているらしくて、位相が変わったという感じがした。