オバマ同志が語っていた
なんでこんなことしているのか知らないんだが、オバマ氏が会見をしていた。
テレビ中継していたので、おし、見ようかなとご飯を終えてお茶かかえて見ていた。でも途中で電話があったりメールを見たりしたので、記憶まちまち。
このへんに、時系列で対話などが整理されているようだ。ワシントンポスト。
http://voices.washingtonpost.com/44/2009/03/24/live_blogging_obamas_press_con.html
で、ただの印象だが、なんかさぁ・・・。
フルシチョフ(誰が適切なのかわからないけど、ソ連の誰か)の会見ってこんな感じだったのかなとか思った。生まれてないけど。
妙なことを言ってるのはわかってる。でも、だって、莫大な予算を組んで現在焼け太りしようとしているアメリカで、それをどう使うのかを国のトップが決めてしまうってどうよ、など思うのだ。しかも、彼が言うそれとは、ヘルスケアとエネルギーと教育こそわが国の根幹です・・・。
これって、なんか、計画経済的に大国を作るというスタンスそのものなんじゃないの?
そもそもデカイ保険屋やら銀行を事実上国営化してるし。
いや、これが急場なのはわかってはいる。しかし、この人が大統領だと急場に見えなくて困惑する。だって、方針を自分たちが作っているという態度に揺るぎがないんだもの。おまけに、今までさんざん自分勝手なことをしてきた金融業界への不信感を隠さないどころか、どんどんそっちを煽って、ここで人気を稼ごうとしている。いいんだろうか?
Enterpreneur sprit(企業家精神)は生き残れるんだろうか??
もし、ここが枯れるようなことがあったら、それこそ経済回復して国失うみたいな状態じゃないのか、アメリカ!
しかし、それにしても、
環境的にも適切なエネルギー関連に投資すると経済がリカバリーするって、どういう理屈なんだろう?
ユニバーサルなヘルスケア、つまり国家的な健康保険制度を作ると経済がリカバリーするというのも理解に苦しむ。
教育は向こう2年間とかじゃ効果はないわけで、さらにわからん。
口を開けて聞くしかなかったのだが、大統領は何度も何度も、自信を持ってそう言っていた。
もちろん、これらが社会的に、つまり、私たちの人生にとってすべて大事なことだとはわかる。が、これとリカバリーの関係だよ、問題は・・・。
しかし、質問者もここを鋭く突くという感じはちょっとないみたいだった。やっぱり、実際今、最後の買い手が国状態だしなぁ・・・なんでしょうかね。
その中では、大統領はこの状態を次の世代に持ち越さないようにするのだ等いっていますけど、史上最も大きな赤字を抱えているわけです、これは史上最も無責任な予算だともいえるでしょう、とうことは次の世代に持ち越さないというのと矛盾しませんかとの質問が、ああ、なんて普通の質問でしょう、という感じがした。こっちの世界にいる、みたいな。
それに対しての大統領の説話は、あまり説得力があるとは思えなかった。
5年後から税収が増えるような仕組みになっている、と(だから次の世代には持ち越さない)。で、それに懐疑的な人たちがいる。自分たちが出した予算と、議会予算局の出したとので違いがあって、どうしてこの違いが来るかと言えば、成長率だ。俺らは2.6%で見てるけど、あっちは2.2%で見てるからこうなるんだ、など言っていた。
テレビの前の私としては、それ、不良債権処理が進まない、少なくとも当初の予想よりずっと大変そうなのに、実体経済がずっとプラスで推移する予想ってどうですか?ともう一発聞くべきじゃないのか、と思った。
全体に、よくこれだけ抽象的なことをずっと言っていられるよな、というのは感心するが、それはつまり、オバマ氏自身実際問題、リアルビジネスの経験がないから抽象的にしか経済を理解していないということなんだろうなとも思う。だからこそこの職によかった、と。
潮目が変わったというより、私が昼寝をしている間に、オバマ同志が世の中を取っているらしくて、位相が変わったという感じがした。