露出を抑えた結果はいかに


日経社説 中国は海軍の透明度高めよ : NIKKEI NET(日経ネット)
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20090424/1240531729


finalventさんが、この話にからめて、ビル・ガーツの話を出されていたので、思い出しがてら雑記。
(話題のきっかけだけをお借りするようで、ちょっと失礼ですね。ごめんしてください<finalventさん。)


このへんって、アメリカはアメリカで適宜推移すればよし、なんだけど日本の中では結局全然共有されずに行ってしまって、相変わらず朝日はブッシュを馬鹿だという、で終わっている構図がある、と。

いいんだろうかと言ってみても空しいだけなんだろうけど、でもどうなんだろう。やっぱり、いいんだろうか、としかいえない。


「誰がテポドン開発を許したか―クリントンのもう一つの“失敗”」というタイトルで邦訳されていたけど、これ、英版のタイトルは、betrayal、裏切り、ってなわけで、この文字がでかでかと表紙にあり、要するにクリントン政権が何をやってきたのか、アメリカを裏切ったお前ら、ってなしたての本だった。


その後にも、何冊かあって、その中の、trechery(これも裏切り、不信、背信)で、この中身はイラクでの戦争におけるフランス、ドイツ、チャイナ、ロシア等々、あるいは国連の話もすごかった。

で、これらをひっくるめて現在進行形で、アメリカ国内ではかなりのボリュームで、米の一部分を裏切り者扱いする人々がいる。


これはしかし、外から見た時には必ずしも同調できない、またはする必要がない部分も確かにある。
フランスがアメリカを裏切りたいとして、日本人にしたらそれを咎める必要性ってのも、一義的か二義的かは迷うが、全面的にはないでしょう。ただ、やっぱり・・・ではあったなぁと思う。いやしかし、気持ち、わららんでもないよなぁとかも時々思う。しかし同時に、いやしかし、だし。もうぐじゃぐじゃ。


いや、他国の事情はどうでもいいとして、日本にとってこのへんをネグって推移して、推移し続けるのは果たして良いことなんだろうか。ブッシュ政権下では結果オーライだったかなとは思うが、今後、どうなんでしょう。しかし、今更出遅れたところを挽回するかのように、クリントンからブッシュへの時代に何があったのかの検証とか始めたら、当の欧米各国が、ブッシュのことは忘れよう、な、な、とばかりに「和解」むーどにいそしんでいるところから、周回遅れで民主党批判→米批判になるのも、なんだかなぁというわけだすね。う〜ん。いいのか悪いのか。いや、米批判にはならんか。チャイナ批判になるのが怖いから封鎖されてるってことなんだろうかなぁ。多分、そうでしょう。いやしかし、本当にそれだけなんだろうか。わからん。


というか、本質的に、日本には保守派がいないか、保守派の言論構成に難渋したまんま、というのが問題なんだろうなぁと思う。


余談だが、この間中西部のとある町に行ったら空港からホテルから、ついてる番組はFOXだった。普通のメジャーな空港だとまず殆どCNNか、オリジナルのなんかだと思うんだが、やっぱりここらへんにもさり気なくある種の気合ってのが入ってるのかなと思った。