「自社の危機」なら危惧できる人は大勢いるが

[補足]
この視点、買いだわ、と思ったわ。finalventさんのこの件へのコメント。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20090217/1234828956

こちらのほうが問題。白川さんについては、いろいろ経済的には言われるけど、まあ、超一流でしょ、だけど、政治家的なというか腹は据わってないよ。彼だけを責めるものではないけど、ああいう場面では大芝居を打って、場をおさめるのが大人というものだよ。

確かに、あの場で、なんかこりゃおかしいと気づいた白川氏が、
well, let me explain, he's not well.... In fact what we focus most is, first and foremost, actually, no doubt...as you know very well, most decisively....

とかとか、決意風の語を好きなだけ並べながら、その間、頭の中で、何をいおっかなぁと整理して、無理やり話を引き取って、自国事情について、多少の飛ばし込みで壮大にぶちまけて、明日のヘッドラインにはこれ書けよ、という風に話しを仕切っていたらこんなことにはなっていなかったでしょう。これは望ましい。すごく望ましい。

しかし、そんなことができた日本人は普通にあまりいない、ってなことを考えると暗いなぁとかも思う。

いやしかし、普通の企業なら多分やってる人いっぱいいると思う。
部長やばし、なんか頭まとまってない、となったら俺が言うという人、いるでしょ?


つまりだ、「自社の危機」なら危惧できる人は大勢いるが、自国の危機だとピンと来ないという人が大勢いることが問題か。

財務省と日銀では立場が違いますから、の先がない、と。一方、財務と営業は違いますからとは普通は他社に対して言わない。なんか面白い。