ここは苦しいアングロ・アメリカンなのか


中川氏について、みっともない姿を曝す、ってな話の同時期にで、その一方でIMFのストロスカーン専務理事の感謝のセリフがやけに壮大だった。中川叩きはこれとのバランスかなぁとかも思うだすよ。ほんとに。


最大1000億ドルの支援 IMF専務理事「日本、過去に例ない貢献」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090214AT2C1400114022009.html
日経さんの記事はおとなしいけど、AFPが伝えたところによれば、


Japan signs pact lending 100 billions dlrs to IMF
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jROjJUX2J-JDW_29jU1T3M8K8nYg


Strauss-Kahn said: "This commitment is the single-largest supplemental financing contribution by an IMF member country ever, and it clearly demonstrates Japan's leadership and continuing commitment to a multilateral approach to global economic and financial challenges."

日本は過去にない最大の財源を出した、これは世界的な経済危機、金融危機に多国間で取り組むってことについて、日本はリーダーシップがあって、それに継続的にかかわっていく国なんだってことを明白に示したわけですよ、

などと言っている。


これこそすべてのG7諸国よそうあれかし、という事態なわけでしょ。ところが、
現実には、G7は大演技大会になっていて、みんなキレイなことだけ言って終わった。


冷静に考えれば、資源のない私たちは適度な自由貿易と平和こそ自分にとっても利があり、あなたにとっても利があるとホントに信じてます、ってなものの考え方に不思議のない人が多い国なもので、別に不思議なことが起きているわけではないし、このお金の出所が巷間言われているようなドルなのであるのなら、ま、いいかな、だったりする。二国間だと取りはぐれる国に無心される可能性があるならIMFに取り立ててもらう方が全然いいというのも嘘ではない。後者だけでも理由はあるかもしれないぐらいだ。


が、しかし、そういう日本の事情はともかく、総体として、やっぱり、アングロ・アメリカン帝国にしたらこの成り行きはあんまりうれしくはないんだと思うんだが。彼らは、自由貿易こそ命といいながらも、それはそれとして、金融支配こそ我が命だから、そこにしゃしゃり出てこれられるのは気ぃ悪いのじゃないのか。

アメリカなんて、チャイナに気を使って使って、た〜いへんってな時で、自由がないわけだし(水面下の行動はともかく)。


さらには、偶然だろうが、英エコノミストの先週末の記事では、アメの危機の今後の見通しを日本の過去と比較して、日本より悪いかもしれないというタイトルを付け、最後に、成長率の平均が1%、国の債務がGDPの80%とかいう酷い10年というのが日本の結果だったけど、でもアメリカの現状のヤバサからしたら、あれはそんなに悪くなかったんだなって思うようになるかもね、と、と結んでいた。
Worse than Japan?
http://www.economist.com/finance/displaystory.cfm?story_id=13110352


日本の結果が良かったなんていうつもりは私は全然ないけど、でも、今後のアメリカの見通しが急に明るいものになれそうにもないというのも、まぁぶっちゃけそうでしょう・・・。


その上で、アメリカの政治家および各種の記事が、もう何度も何度も、日本は失敗したんです、失敗したんです、だから私たちは失敗しない、と言っている書いている姿というのは、何かこの・・・だ。なんてかこう、私はそこに敵意が見え隠れ、ってのもやっぱり感じてる。彼らは失敗したんです、という時、多分気持ちがいいんだと思うんだもの。


そこに飛んで火にいる夏の中川だったので、得意のじゅうたん爆撃を食らわしたんじゃないのかしら。


そして、ミンスが食いつく、と。食いついてどうするのよ。今ここで財務相交代とか言っている場合なのか??? みんす、何考えてますかぁ? なんてか、ここが政権交代以外何を志向してんのかまったく読めないんですけど。まるで革命騒ぎをしている集団のようだ(現政権を倒せぇ、という勢いはあるがその後どうなるかはわからない)。