東欧というかロシア周辺というかEUというか


で、もっと大きく見れば、ヨーロッパ中東部はこうやって、ロシアがプッシュしていって、アメリカが仕掛けていって、その「もみもみ」の中で、膿みたいなのを出しつつ出来る限り正常化っていう方向なのかなと思わないでもない。ロシアが正常な側にいるのが変だという見解もあるかもしれないが、ここらへんの地域紛争に関しては、だってロシアの強制力みたいなのがないと収まらないってのが実際本当だと思うもの。

たとえは悪いけど、ヤクザもどきには本物のヤクザを、みたいな。でもって、その中でどれだけ、それら関係者のうちの膿を取っ払って、その動きの中で市民の考え方を、力から法へと落としていけるのか、ってのが中長期的な課題なんだろうなとか思う。

非常に多くの人が陥りやすい(えらそうだが)ポイントは、ロシアが悪い、力志向だという視点に釣られて、東欧またはそこからバルカン、コーカサスにかけての各国はそうではないと思いなしがちだ、という点ではなかろうかとしばしば思う。


そこから考えた場合、EUを拡大していって、その中で膿を出して行く、あわせて市民の考え方レベルをEU標準に近づけるっていうのは一理あると思う。が、結果的には、EUじゃなくて、あろうことか対露感情を悪化させながら(革命騒ぎとか使ってわざとやったよね)NATOを拡大していっているという点が、きもい。このへん、EUのグランドデザインはどうなってんだろうか。

今後、西ヨーロッパのことしか考えられないっていう感じがさらに強まりそうなので、EUはさらに問題含みだと思う。

アメリカの保護主義への大きな一歩について、今後アメ側から、いつものフランス補助金叩きが来て、そうよフランスってとかなんとかが域内で始まりだすと、そもそも経済格差のある団体なので、えらいことになる。そしてEUは何ごとも未然に防げない。ああ。大変そう。