東の楔懸念


それはそれとして、この「論文」問題が持ち上がったとき、中身を読まない前にピピっと私なりにアラートを受けた気がしたのは、おお、東の楔か?という点。実際まったく確認できないっすけどもさ。


とりあえず、この論文が出てきたのは、日本における「反共」リーグでしょ?
で、反共と書くとイデオロギー対立で、誰だって共産主義よりは現状の方がいいから、これらリーグ主体者は無理もない人たちだといいたくもなるけど、でも、多分、反共というのはその時代に付いた名前であって、このリーグの究極の目的は、対露の東の楔だと考えるべきなんだろうな、など思う。

西の楔は言うまでもなくドイツ。ドイツとロシアは常に反している必要があって、東も同様。

とはいえ、論文とその成り行きで何か特別なことがおきる感じは今のところしていないけど、こういうのは流れってものがあるから一応何ヶ月か何年かしたときに、ああ、と思うこともあるかもしれないとは思う。


田母神氏は、基本的に日本は欧米(の一部?)+チャイナに騙されたといったセンチメントが強いようにお見受けしたけど、集団が騙される時というのは、先行してしまった人々の感情を無にしたくないために、後続が切り返せない、冷徹になれないってことが被害を拡大していくのだと思うのね。

そんなことを考えた時、氏は自分がその先行集団となる懸念をお持ちではないのかしら?、といぶかしく思う私。高級軍人って学校でそういう心理戦みたいなの習うんじゃないんですか?