アルバニア、クロアチアのNATO加盟、米国批准

7月に基本的には加盟国内で署名は済んでいるものなので、その分の各国の批准のうちの米国版。次はマケドニアを入れたがっているのだが、ギリシャの反対に合い続けている。

それはいいとして、

"The Senate vote underscores how these new democracies have helped to close a dark chapter in the history of the Balkans and are making strides in ensuring the entire region is peaceful, democratic, and on the path toward full Euro-Atlantic integration," she said.


Euro-Atlantic integrationというのは、どのぐらいの範囲を考えてるんだろうなぁ&どのぐらい本気なんだろう、というのが次の時代のテーマではあるんだろうなど思う。

ぶっちゃけ、アメリカは中・南米を捨てて、北米+欧州(ロシアの手前まで)で統一したい、っていより、「一体感が欲しい」ということなんだろうか。昔は、ユーラシアへのアプローチは、イギリスが欧州側から、アメリカはアジア側から、みたいな感じがしたが、アメリカごと欧州に比重を掛けるってことなんだろうか。

そういえば、古い欧州、新しい欧州とかいってさんざんこき下ろした時代が最近あったようにも思うが、それはもういいのか。


外がはたして賛意しているか否かは別として、これはこれで、微妙にアメリカ国民にとってあまりうれしくは響かないようにも思う。基本はモンロー主義になりたい国なのに。多分そのブレークスルーが、有無を言わさず、ロシアは敵だ、なのかなって気もする。こうしておけば他国への関与が巨大になっても言い訳が立つ、みたいな。


遠い話をすれば、カナダ・アメリカ・ヨーロッパとつなげたかったのは植民地時代からのイギリスの野望みたいなところもあるわけで(だからこそカナダの北極海側のルートを探索し続けていたんでしょ)、成功させちゃうんだろうか。もしその気なら、だからこそロシアが敵で敵で仕方がない、ということなんだろうね。北極海の半分近くはロシア領だから。

いずれにしても、アメリカとしては、最近中・南米ががら空きに見えるのだが、それはどういう意味をもたらしていくのでしょうか。そっちも興味深い。
でも地道にソフトな植民地体制みたいな感じでカリブ海を制しているから、ま、大勢に影響なし、ってことなのだろうか。


その間に、
チャベス大統領:ロシアと軍事協力強化で合意
http://mainichi.jp/select/world/news/20080927k0000m030071000c.html


いや、ロシアは派手だがこの際どうでもよくて、チャイナと接近してるよね、ベネズエラベネズエラにとってはアメリカ以外の大きな市場が必要だし、もとよりチャイナは油が欲しい。おし、おし、と進んでいるように見える。どのぐらいのインパクトが全体にもたらされるのかは不明だが。