西ユーラシアに楔を打て?


上を書いていてふと思ったが、
EUが全体を統括していけなくなった場合、ユーロの価値は低下していくだろうが、これはこのまま残るのか。いや、残っても、ローカルカレンシー止まりで到底ドルほどには信用がありませんという事態になればアメリカ的には万歳。

ということは、西欧とロシアを絶対仲良くさせとかないよ、というのは、対ユーロ対策と見ることもできるのか。さらに、ロシアはルーブル建てで原油、ガスを売りまっせと言う派なわけだから、これもアメリカ的には早く阻止したい。

湾岸諸国が2010年だかにバスケット制に移行すると言っているが、もしそれまでに、1)ユーロが駄目駄目になる、2)インフレがコントロール可能な状態になっている、だったらドルでもいっか、になるんだよね、きっと。

そういうわけで、さすがに、完全なドル1極体制は無理だとしても、ドルの優位性を可能な限り確実なものにするためにこそ、西ユーラシアに楔を打て作戦と考えるのはどうだろう。いかにも軍事ものに見えているが、しかし、そうじゃない、と。