ほんとの感想


アフガンの戦争を過去数年以上日常的に様子を語る記事に接してきて思うことはただひとつ。もう止めて。少なくとも一回止めて。兵隊さんもそこに入っていく通訳の人とか現地の案内の人、そこに一緒にくっついていったらしいアフガンの男の子、女の子。
そして、タリバンの兵士なんだか民兵なんだか、おにいさんなのかおじさんなのか、それらすべての人々。

それらの人々に私は何をしてるんだろうーとかぼんやり思う。私じゃないよ、とは言えない。


頭の中では、これは西欧、NATOにとって、そして不機嫌な概念としての「the West」(日本も入ってる)にとっても、アフガンの人にとっても必ず希望ある将来が待っている話なのだとは一応思う。考えられるし、信じられるものもある。


でも、そこまでの山は高いよ。その山を登るためにどのぐらい人が死ぬの?と考えると、一旦何か手を変えられないの、これ、と毎日思う。


基本的には安定したアフガンをアフガンの人々に渡し、現在も同時並行的に続けられている民生支援が活かされるようになる「はず」。その目標は私は支持するし、アフガンの少なからぬ人々にも理解されているだろうと信じる。でも、どこまで行けば?と迷ってしまう。そして、兵隊さんにそういう迷いがなければいいな、と思う。迷ったら多分一歩死の方へと歩み出してしまうから。


この体験によって私は、人々がなぜ戦争時代に、誰に進められるわけでなくとも、「大本営」的に、大丈夫、勝ってると言いたがるのかがわかった気がする。自分の愛する人に迷って欲しくないからなんだよ。