訴求ポイントが不備な気がする


ロシア復活恐怖騒ぎから目を離してちょっと考えてみるに、グルジア方面でいろいろ言ってるけど、あのあたりの商売がバッティングした結果としての騒動という一面は確かにある。覇権、地域の安全に対する責任(同義か)等々まぁあるけど。

ロシア崩壊後、よーし、俺らで全部いただきだとばかりに崩壊から10数年、米英系企業と、旧ソ連下だった各国、各地域のリーダーなる人々が、そのプロジェクトに突っ込んでいった。この間に、旧欧州系の企業も負けたり、外されたりとかまぁいろいろバトルがあったようだ。

しかし、復活しちゃったプーチンが気がついて、次々に手を打ち出して、部分的には先行していた米系プロジェクトの独占が疑わしくなってきた、少なくとも競合すると儲けが少ない(場合によってはプーチンガス屋は儲け度外視で来る)、どうしよう、というのが今と言って別に悪くないと思う。


で、ソ連にエネルギーを握られるのは怖くないのか、という大合唱が来て、折りよく、ほうらね怖いだろと言える事態が発生した。考え直そうよ、といわれれば、多分先進国民は一応そうだね、となるだろう。そして、旧欧州系は、ロシアに屈するのかと訴求されれば、折れるかもしれない。


しかし、この訴求は、カスピ海沿岸地域のみならず、インドから湾岸、北アフリカといった問題の場所−私を含めた先進国民がターゲットとして語ってしまいがちな地域の人々には、全然訴えるものがないよな、など思う。どっちでも同じだろう、と。


でもって、そこをロシアにさらわれたのがthe Westの過去の歴史だと思うんだが、また同じことをしているのか、など思ってみたりもする。
従って、私の目には、内輪で自爆しているとしか思えないの。