まったく大雑把な確認事項


・とりあえず、不況下にあった経済が立ち直っていった期間と、カナダドルが安かった期間はだいたいあっている。
・理由もわかりやすい(納得しやすい)。財政相当ピンチ、経済深刻に後退、経常赤字、まとめて、カナダドルは安い。
・その後、経済の上昇期にあわせてカナダドル価も上昇した。
・以上のいきさつにもかかわらず(経済がふらふらとアメリカに馬鹿にされていた、臥薪嘗胆の期間を超えた念願のパリティ達成であったにもかかわらず)、カナダドルが高いことをカナダ政府は手放しで喜ばしいとは考えていない。カナダドル高を経済下降のリスクファクターのひとつとして捉えている。
・ビジネスセクターの来年のレートは96セントを想定。サイクル的にもカナダ経済は天井を打っているっぽいので、黒字幅も減少するだろう。ふらつきもあるだろう。それにあわせてカナダドルの価値が下がる、という話だと読んで読めないことはなく、そうだとしたら、つまり、人々の勘定も感情もぴったりで、個別の日の投機筋動向はともかく、流れとして市場相場的で、なんてカナダ人は簡単なモデルで暮らせるんだ、うらやましいなと思った。