やっとトルコ情勢


せっかく昨日日経さん、取り上げたんだからフォローがあってもいいのでは?など思う。
日本語でgoogleしたけど、見当たらない。

とりあえずこのへんが近いのかもしれないけどぉ。。。


トルコ議会がイラク越境攻撃を承認、欧米は懸念
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-28395020071018
(ロイター)

実際懸念は懸念だろうけど、とりあえず、昨日の段階よりもとりあえず米国はみっともない事態を避けることには成功し、その上で例えば結局PKKなわけですよ、とここにこれまでになくフォーカスが当たって(もともと当たってたわけではあるにせよ)、トルコが本気だ、あるいは本気にならざるを得ないんだという事態が世界中に知れわたったのが今回のゲインか、みたいに思う。まだまだ大変なことには間違いはないし、というか本質的には変わってないわけでしょう。確かにトルコ議会は越境を承認したが、昨日の夜遅く(北米東部時間で、だが)にトルコの首相が語ってように、それは今すぐとい意味ではないと手を置いている、PKK問題そのまま、が現状。


私としては、たいていの場合わやくちゃになりがちな中東域で、ここでグリップできんだなあ、この首相は、と率直に感心した。駆け引きも無論だし。軍を持つならこうあらねばだわなぁなど思ったりもした。


トロントの地下鉄の駅にあるモニター(お天気とか時間とかニュースとか表示される)でも、議会が承認で1画面、しかしエルドアン首相は、right awayじゃないよ、と2画面で、どうかな30ワードx2ぐらいかな、きっと、で、上手く伝えていた。たまたま夕べ興味深く読んだものばっかりだったので、まじまじと眺めてしまった。

で、そのへんのニュースが日本版になると、欧州は懸念で終わってしまうのかぁというのがちょっとなぁ・・・と思った。一緒の感覚がないわけね、みたいな感じか。


確かに、一緒の時間を過ごしているとは言えないものはあるわけだが、でもこれって結構この、世界的に一応このその、注目されるべき事態なのじゃまいかなど思う今日この頃。


それはそれとして、ペロシ議長がアルメニア・ジェノサイド非難決議を断念のニュースは今朝だだっと出て、時間差でずるずる各紙がフォローアップしていったようで世界を一周してた風。


まったく余分な火種を作って、結果的にはトルコの首相及びトルコがもろくないぞ、というのをお披露目するためにこそこの舞台を設定したようなものになったのがなんとも皮肉じゃまいか?

あと、アルメニアの提案もちょっと当分もう出せないのじゃないのかしら、なんても思う。
なぜなら、この間の議論の中で、最後は大物政治家がパニックになって止めに入って、理由はタイミング、同盟という話になったけど、10日間の間結構地道に露出していたのは、政治家が歴史的事象をジャッジするなんておかしい、それはあんたらの仕事じゃない、という声だったから。いわゆるインテリとういか大学関係者、法律専門家から普通のコメント欄の声まで、結構あった。慰安婦問題で恥を塗りつけられた私たちからすれば、もっと前に気付けよ、XXXX(ポリティカル・コレクトネスにより削除)ではあるけど、やっぱりこの、かかってるものが目に見えないとほんとーーーにわかんない人が多すぎるってことじゃないかと思う。

だって、こんな感じだし・・・

Some of the House members who withdrew their support for the resolution acknowledged that they had been unaware of the ramifications it could have. "Had I known when I signed the resolution that it would develop into this huge of an issue, I would have refrained from signing," said Rep. Lincoln Davis (D-Tenn.).

http://www.latimes.com/news/printedition/asection/la-na-genocide17oct17,
1,6732163.story?ctrack=2&cset=true


この提案の支持を取り下げたた下院議員の中には、こんな成り行きになるなんて気づいてなかった。署名する時にこんな大ごとになるなんて知ってたらしなかった、と語ってしまう議員さんがマジでいる。

ただし、ペロシさんとかは昨日あたりも良心の問題だとか言ってたから、もっとマシなことを言ってくれるとは思うけど、でもなぁどのぐらいそうなのか、結構お寒いかも。


また、この問題については、イギリス人の方がやっぱりこう、深いよなぁと非常に皮肉にそういいたいものもあって、times、telegraphなどは、アルメニア虐殺をただどっかでコピペしてもってきたような書き方じゃなくて、それなりにちょっと拡がりのある書き方というか、いつも朝日と仲間たちがやってるような例えば、これは歴史家が証明していると書くものの何にも具体的でない、みたいな糾弾調というか、もう決まってるから決まってる、それだけだ、というやり方じゃなくそれなりに説明している記事もあった。これはこれで、歴史家マターでもある一方で、もちろん自分で興味のある人にとっては自分で考えるきっかけにどぞ、というつもりと見た。

例えば、こんなの。(もちろん両方の側の極端な人は、常にどれでも納得しないわけだが)
Analysis: Turkey's Armenian massacre of 1915
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/10/11/wturkey211.xml


あと、慰安婦の時と同じで、あちこちでアルメニアギリシャ系の人たちが言えば言うほど、調子が高ければ高いほど・・・という展開も見たられたことを付記する。(ギリシャが参入するわけですよ、やっぱりという意味では個人的にはかなり面白く読んだ。メガリです、やはし)


そういうわけで、いろんなものが見えた事件だったけど、genocide certified by Congress のサーティフィケーションはストップ安、には違いないのが私はうれしい。

議会、それもよりによってアメリカの議会に歴史問題なんか語らせるな、XXXX(PC削除)!