リファレンス2

現地時間16日夜までに出たもの。

ふと見たら昨日までの出方とは違って結構トーンがあがっている。
ロイターソースでは、主要な民主党議員も反対に回っている模様。

メジャーなところでは見解、異見として反対が表明されている。

WSJのオピニオン版
Secretary of State Pelosi
The Armenian genocide doesn't belong in U.S. foreign policy right now.
Tuesday, October 16, 2007 12:01 a.m. EDT
http://opinionjournal.com/editorial/feature.html?id=110010738

アルメニアのジェノサイドは米国の現在の外交方針には入ってない、と。


外国ものでは、上のエコノミストもそうだがイギリス別紙今日になって加勢。

・タイムズ
Stirring up the past, jeopardising the future
October 17, 2007
http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/columnists/bronwen_maddox/article2673395.ece

過去をひっかきまわして将来を台無しにする、まさにその通り。



普通っぽいアメリカンの反応も調子が高くなってる。

・カンサス州の新聞
Ms. Speaker, What Are You Doing?
http://voices.kansascity.com/node/102

議長、何してんですか、と。
議長とそれを支持する人々はこれは普通の政治よと言うかもしれないが、その行動が多くのトルコ市民を平手打ちしてる=侮辱してるわけですよ(such an action is a slap in the face to many Turkish citizens)、といったトーンが出てまいりました。
これは、問題がワシントンから完全に地場へも波及している兆候といってもいいでしょう。教養高い人はこういう感情を無意味として扱うかもしれないけど、アメリカ人の強さも弱さもここでしょう、など私は思う。


これっぽい見解は多数。なんかあっという間にペロシさん包囲されている風。


では今日になっても賛意を表明しているところをと思って、カリフォルニアのサンフランシスコ・クローニクルもチェックしておこうと見たら、アルメニア人がこれは大事なことで云々と投稿している記事の下に、みっしり10のメッセージ・・・。
ttp://www.sfgate.com/cgi-bin/article/comments/view?f=/c/a/2007/10/16/ED0LSPCAQ.DTL

それはそうとしても、今やんないでよ!とか、自分たちの兵隊がイラクに行っててそれが危機にされされる時に何で百年も前の事件の話なのよ、とか、果ては、その決議案はクリントン時代にできなかったことだよね、なんで今やるの(クリントンは自分の保身でできなかったんでしょ)等々のメッセージが付いていた。

いやぁ、なんというか、リベラルな人たちって相対的に結構よく事件を覚えているので、他の多くの人にとってはたまたま、でも、地場のリベラルにとってはまったくたまたまではないわけで、今まで何度もできなかったのに何で今火急の要件みたいにしてるの、とかえってえらく反発されている模様。

もはや、ペロシと仲間たち以外に仲間はいないのでは?
民主党、これは対応を誤るとペロシさんとその仲間ではすまない可能性も出てきてないか?


でもって、ここから上のワシントンポストを思い出すと、アメリカ人の生の感情みたいなところからはずいぶんと遠い、遠慮しがちな説だったのだなぁと改めて思う。それがワシントンのロビーの現場を反映しているのかそれとも、やはりリベラルっぽい見解にしておかないという説話の枠組み、編集方針があるからなのだろうか。興味深い。