労働する・塹壕を掘る・日々是日常

毎日あははを言うために読むというのも人が悪いが、


改造内閣発足―「脱安倍色」で、さて何をする
http://www.asahi.com/paper/editorial.html


朝日、どう考えても日本の新聞じゃないと思う(笑)。やるならやってみろぉって、あなたの大事なお金も安全もそこにかかっているわけなのだが・・・。


そんなことはどうでもよくて、とりあえず、brave new Abe と FTが書くように、辞めろの大合唱は拒否して新規の内閣をリシャッフルしたわけなので、その点では頑固で勇ましい安倍ちゃんと言っていえなくはない安倍ちゃんのその内閣が更新された。
(どうでもいいけど、若いんだか年取ってんだか、ハンサムなんだか変な顔なのかよくわからない顔だなぁと安部氏を見るたびそう思う。)

舛添よーちゃんを除けばみんな仕事してたの知ってます、という人ばっかりがキーメンバーになったという感じか。


安倍改造内閣 必要な政策の遂行に邁進せよ(8月28日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070827ig90.htm


というために、つまり、必要な政策の遂行に邁進するためにこそこういうある意味で手堅い、新鮮さといったものは特に念頭におかずに組んだんでしょう。


夕べ見たときには、つまり、とりあえず塹壕掘りだ、ということかと思った。

つまり、変、編は常にあり得るが、常に平時でなければならないからにはどうあれ平時を作っていける力量が必要だからこそこう並べた、という感じ。電力会社内でストまたは大規模な話し合いはあるかもしれないが、オペレーションを通常に乗せておく必要はある、という感じ。


編、変は国内かもしれないし、国外含みも何かあるかもしれないし、といろいろ考えられるでしょう。その中で国内といえば、確かに今の状況は、自民党がアッパーで大敗を喫したのだから自民党の危機ではあるけど、しかしながら、ではオポジションが強力にまとまっているわけではまったくない。首の皮一枚で格好がついているだけといっては言い過ぎだろうか?
だから、政界全体で、どうまとめていいのかよっくわからん、どっかにきっかけがあれば再編もあり得る状況、流動的な状態というのが現状に対して普通に求められる認識でないのか、など思ってみたりする。

さてそこで、だからこそ、大番頭さんは、その備えを考えないとなんない。しかも、このところ参謀という役割があるようなないような日本国ではあるので(そういえば、日本って、参謀を使えない国じゃない?)、大番頭さんが見通しのかじ取りをすることになって、だもんでなおのこと、ルーリングパーティーの生業、本業は、黙っていても手堅くいってくれる人たちの集団になった、などとも言えるんじゃまいか。

でも、その集団はみんながみんな大番頭さんたちと志が同じってことはなくて、実務能力と方向性はいろいろなので、この状況であんたがそこにいるということの意味を十分に考えてあなたの力量を全部出して頑張ってください、というのが各員に対する隠れたメッセージかとも思う。ある種踏み絵っぽい部分もあるよね・・・。

と、そう思ってみるに、要するに、これは安部ちゃんというより、安部→X体制で今を固めつつ日本をマネージするにはどうしたらいいのかというプロジェクトが立ち上がりました by Asoなんじゃないの、なんて思ったりした。

舛添よーちゃんの起用を見て、これって、会社の経営者の発想じゃない?なんても思った。たぶん能力はあるだろう、が、場が与えられなくて鬱屈してる。一ぺんやらせてみろ、ってやつ。ダメならそれっきりだ、という意味で王子様に与えられる機会ではないわけだけど、自らたのむ風の強い人にはやりがいがあっていいでしょう。頑張って働いてくださいませ。


と書きながら、朝日のページが開いていて最後まで結局読んだわけだが、

 民主党は31日に役員人事を行い、小沢代表を支える執行部体制を手直しする予定だ。対するは、ベテランを動員して総力戦の陣容で臨む安倍政権。いよいよ2大政党ががっぷり四つに組む舞台の幕が開く。

つまり、そうはいかない、ということではないかと結構確信したりして(笑)。

とりあえず、民主党対策もすでに視野に入れてる内閣風だし、やっぱりこう、朝日は、多分、情報ラインから外されていたりする? なんかそういう気がしてきた。昨日のNYTとの差異もそうだし・・・。

でので、そう考えてみればああこれも、なのかと思ったのは、自民党有志のブログが閉鎖という話。

やっぱりこう、平時ならともかく、もしかして乱世という時にアンコントローラブルは避けたいのでは?

あと、自民党というのが極左から極右までいる政党だとすれば、支持者にも極左から極右までいると考えるのがセオリーじゃまいか。だから、善意でオープンにと、才あり、かつ、その心根になんら疾しいところのない人々が行った行動が、妙なところであがる火の手のきっかけにされたくないということもあり得るのでは? など思った。ま、単なるそんな気がする、ですけど、今の日本にとって、あるいは自民党で本流を任じる人々にとっての大事な任務は実のところ国内の恐怖状態をどうするかだったりするからでは、などとも思うわけだ。

そういうわけで、とにかく塹壕だけは掘っておく内閣のみなさんが、日本の安定と繁栄と世界のそれにとって少しでも多くの貢献をされることを期待しています。頑張ってくださーい!