しみじみと自繁弧


周回遅れだが、FTに出てた日本とインドの話。
New Delhi and Tokyo pledge closer co-operation
http://www.ft.com/cms/s/0/62a2f8dc-50ce-11dc-86e2-0000779fd2ac,dwp_uuid=a6dfcf08-9c79-11da-8762-0000779e2340.html


貿易額の現在の大きさから、日立の原発までとりあえず当たり障りなくちゃんとまとまっている記事なので(当然か)、メモがてら。

でもって、インフラが悪いにもほどがあるほどに悪いのがユーラシアの真ん中なんだから、そこに資金のあるヤツが興味を示すっていうのは、基本的には世界経済的に誰も悪いとは言わない話なんだから(今どき領土くれとか言う国ないし、むしろ本社は小さくしたいのがトレンドっすよね)、日本がインドに目を向けました、というのは、ああそうですか、そりゃよかったという話として描かれる。

で、そこで、ああまた日本は損をするのか、トラップだなぁと感じるのか、それともやりがいがあると感じるのかによって、こうした話の歓迎と覚悟の度合が変わってくるのだろうと思う。

日本って、大陸のど真ん中にいて時々頭を下げれば地続きでパイプライン引いてる親方もおとなしくしてくれます、といった態度では立ち行かない。教育と気概みたいなものをなくしたら、まぁ、お米と塩はなんとかなるかもしれないけど、それ以外に何もない。あと、お茶もなんとかなりそうか。個人的にはそれならそれでもいいと言いたくなる環境だが(笑)。

で、その中で世界の中で今ぐらいのリビングスタンダードを保って生きていこうと思ったら、他の上で書いたような諸地域とはまた別の努力が要ると思う。もちろん自前の資源のあるカナダなんかとも話は違う。さらには、後塵を拝して適当に儲けるという位置にはいないし自らもそれを許す人々ばっかりではないところが割と顕著。歴史的にはなんのかんのと、フロントランナーの宿命めいたいものがあると思う。

そこで、くどいけど、ああトラップだとしり込みをしたら多分、あとはじり貧になるしかない。あるいは、強いところにただ頭を下げて行こう云々というのが歴史的に許容できる民族もいるんだろうけど、日本人ってそれは我慢できないんじゃまいか?良くも悪くも、また人数が多すぎる。これが半分ならそういう受動的な我もあり得ただろうが。

なんてことを考えつつ、


自由と繁栄の弧」をつくる
なるアイデアを述べた人を改めてしみじみとすごいと思う。

外務大臣が変わってしまうからリンクが変わっちゃったりしてとチェックにいったけど、このへんは大丈夫らしい。
(リンクが変わったとしても町村さんが変容させるとも思ってないわけだが。)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_1130.html