推移についての傍証的なメモ若干

昨日、チャイニーズ系のカナダの議員もしくはその関連団体がカナダの政府に例の慰安婦問題で働きかけているという話を書いたのだが、その話は具体的にどうなっているのかはよくわからない。昨日分のところに当座の新聞記事クリップを追加したけど、そういうメディア対応だけじゃなくて具体的なものはないかないか、と多少気がかりではあった。


でもメジャーなニュース筋には見当たらず、今日はカナダ在住の日本人に聞いてみたりもしたが、そもそも慰安婦問題が発生していることすら知らないとかいわれるし、あらら、だった。で、官邸サイト(カナダの)でもよくわからず、そもそも今官邸あたりはバンクーバーもので大忙し・・・で、いろいろ適当に検索をかけたら、バンクーバーでチャイニーズ系の人がハーパー首相に尋ねたらしいことを発見。


で、その個人ブログらしきページによれば、ハーパー首相は、チャイニーズコミュニティがターゲットにするのはカナダ政府ではなく、日本政府です、と言ったらしい。


もちろんブログの主は怒っているわけだが、いやぁ、ハーパー、思い切ったことを・・・言ったらしい。
(このリンクはしません。多分個人サイトだから)


さらに検索。2チャンネルにライブでこれを聴いた人がいたことを発見。すごいなぁ、なんか。この問題に関してはカナダにいる大半の人より日本の人の方がよく知ってるって言っていいかもしれない。だって一般に知られてないらしいんだもの、どうも。


とりあえずその2チャンネル。

カナダのバンクーバー在住なんだけど、今カナダの首相がバンクーバー
来ていて、州知事との合同記者会見とか視察とかにいろいろ出ずっぱり。

その合同記者会見、2010年のオリンピックに関するインフラやら税金の
使い道とか、高騰するガソリン価格とかに質問が集中してたんだけど、
会見の最後に華僑系のケーブルテレビ(中国語放送)の記者が
「世界的に日本の戦争責任を追及する傾向が高まっていますが、カナダの
首長として、日本に謝罪を求める意向はありますか?」との質問。

首相は「そういう議論は就任してから一度も持ち上がっていない。
中国系の方の感情論としてはあるかもしれないが、国家としての問題とは
認識していない」と、ばっさり切り捨ててた。

http://human6.2ch.net/test/read.cgi/ms/1173754621/
発言番号201


微妙に言い回しは違うが、ハーパーが自分のところの問題じゃない、という態度を取ったらしいことは一致しているようだ。

あくまで漏れ聞いた断片情報のそのまた断片みたいなものだが、でも、
日本人としては、この頃アメリカがめっきりへたっているので、久々に、よっしゃ!など言いたい。


そういうわけで、とりあえず予想通りカナダで広がる可能性というのはあまりなさそうな気配。メディアに上ってこないのは、取り上げたくないとの媒体判断・・?かもしれないし、その上で、ほるほるできる内容なら自分から書き出す人がいる、大きめのメディアが拾う、ソースロンダリングの発生、という手順がこの頃はやっているわけだが、今のところ何もないので出て来ない、という事情が重なっているものと判断する。


つか、冷静に言って、ついこの間まで今現在のチャイナ政府の人権問題について非常にx3乗ぐらいの強硬な姿勢を貫いていたハーパー率いるカナダ政府に何を期待してんの、という気は相当する。これがリベラルの左派あたりだったら話の接ぎ穂もあっただろうが、ハーパーじゃ、小泉純一郎に説教をするぐらいに難しいと思う。(ハーパー首相は決して奇人ではない。ハンサムな中産階級代表パパみたいな男だ)


で、この問題をずっと継続的におっかけてらっしゃる産経新聞の古森さんの今日のエントリー。


ホンダ議員と中国系、そして中国とのきずなとは
2007/03/15 12:29
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/133969/#cmt


いわゆるホンダ議員への政治献金の系統から見るとチャイニーズ系である色彩が強いという数値的な裏づけ。なるほど、でした。

手堅い線を行ってくれる本職の人がいると安心ですね。

つまり、日本の中でこの問題は南の朝鮮だけに限った問題のように書き記す人または媒体があるが、問題の枠組みは違うだろうという指摘でもあるでしょう。

私としては、これがひどく不思議な気がしていた、今日・・・。どうしてかといえば、昨日のThe Economistじゃないけど、基本的に英語で読めるメディアではたいていの場合、この問題はチャイニーズとコリアンの問題として記されているように思うし、カナダの様子を見れば、問題を持ち込んで熱心に行動しているのはコリアじゃなくて、はっきりチャイナのようにしか見えない。


ハーパー首相は、はからずも、チャイニーズ・コミュニティという語を使って、コリアをすっ飛ばしていたようでもある(ブログと2チャンネル投稿の主が偶然に一致した間違いをおかしていない限り)。


そういうわけで、日本の中の一部媒体なりそれが作り出すビジョン(信じてる人は少ないにしても)以外では、この問題は最初っから、チャイナ込みですがな、で語られている。


これは奇妙といえば奇妙だ。なぜならとりあず慰安婦問題といえば朝鮮半島の2つの国が主体で動いているはずだからだ。

ま、その、それがその、よくも悪くも書いてる人にとってのビューなんでしょう。おそらくまったく異なった理由によって、しかしながら両者とも、自分たちが何をディールしているのか知っている、と。今日も彩りの日だわ。



そういえば、つながりがないのだが、前から気になっていること。どうしてアメリカの日系人協会から声明がないの? これだけメジャーなことになっているんだし、何か一言あってもよさそうじゃないのか?など思うのだが・・・。ご存知の方があれば教えてくださいませ。