地球は狭い


金総書記は「チャウシェスクと同じ運命」 ルーマニア
http://www.asahi.com/international/update/1019/004.html

主要紙ナツィオナルによると、金総書記は、世界の大国が自らをルーマニアの独裁者と同じ運命にしようと企てているのではないかと恐れ、政権幹部らとともにチャウシェスク政権崩壊の事例を研究しているという。同紙は北朝鮮の核問題に対する唯一の解決策は、金正日体制を変えることだという主張が広がっていると指摘。将来の政権崩壊の可能性を示唆した。


こういう記事が出回っていたわけね、と納得。
昨日あったルーマニア系の人が、きっぱりと、キムはチャウシェスクのようになると断言していた。唐突になんでしょうと思いつつ、私は、そりゃまぁ体制が変わる時にはそんなもんだろうなと思った。でも、彼は、話していってわかったことによれば、上の記事とは別の経路で理解していたようだった。


彼は、北朝鮮の人々が蜂起をしてキムはチャウシェスクのようになると理解しているのだったが、私は、それはチャイナがそうなるように今真剣に工作してます、という話ならわかるけどと言った。北の人たち単独ではできないだろうと2つの点からそう思った。つまり、政変というのは俺らに関係あるもんだ、という、つまりは革命ありだぜの感覚は彼らの歴史の中にはなさそうだという点と、90年代に何回かクーデータをやったと聞いたができなかったわけで、それはやっぱり、結果的には前者と同じことなのだが、小さな集団でだけ政権奪取をしようとして失敗したのかな、なんて思っていたことからだった。


だから、チャウシェスク説はチャイナの、極めてコアな部分にある、ある種の陰謀好きと「蛮勇」の話であって、朝鮮の話というのは少し違うかもと私は言うのだったが、彼は、ルーマニアだって、あいつらには政府を倒せまい、といわれてきたのに(そうなのか?)、朝鮮にできないはずはない、と、なにかこの、民族の情熱に大きな期待を寄せていた。


このあたり、遠い地域の細かいことはやっぱり伝わらないものだなとかも思った。ま、普通の人レベルの話だが。


とりあえず、何週間かのうちには何かわかるでしょう、じゃあね、というところで話は終わったのだが、さてどうなるでしょう。