リベラル


North Korea's bomb
Oct. 11, 2006. 01:00 AM
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/
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ようやく読んで気持ちよく納得できるリベラルな社説を読んだ。カナダのリベラル紙トロントスター。リベラル紙って、リベラルという政党の強力な応援団となって気持ちの悪いこともしばしばだ、という意味でもあるんだが、とりあえずちゃんとしているところはちゃんとしてた。


要するに制裁支持派なわけで、とりわけチャイナがずっと支援してんだから、それを縮小しろ、と。そうすることは23百万の北朝鮮の人々を苦しめることになるのはわかっているけど、でもそうするしかないでしょ。


そうしなかったらアジアでは、日本、南朝鮮、台湾が核を持つようになっちゃうよ。それはチャイナの利害にとってよくないでしょ。また、チャイナはアジアのリーダーだという自分の主張がかかってんだからね。
(褒めて目標点を定めさせてそれに向かわせる。カナダ的直球とも言う(笑))


で、それで北が核プランを放棄したらこの不名誉な政策をしちゃったブッシュはUSの保証について話し合わないとだめだよ。
(これは一応リベラル紙だから。)


だけど、こうなったのも大国が自分たちの核兵器をあきらめなかったからで、その間に、イスラエル、インド、パキスタンが核保有になって北朝鮮、インド、そしてエジプト、サウジアラビアも興味を持ってきてる。


こうやってれば核の無政府状態アナーキー)になっちゃうんだよ。さっさとしないと事態は悪化する。北朝鮮のケースにかかってるんだからね。


以上。


ここからリマインドさせられるのは、ダブルスタンダードだ、俺にも権利が、これは俺の勝手だというのは、要するに、アナーキズム志向なのであって、一般に左路線、リベラル路線と呼ばれているようだが、それはリベラルではないということ。リベラル、つまり自由主義の最も苦手とするものはアナーキズムで、その延長線上の社会主義または共産主義という名前の要するに、俺の薬缶が俺のものでなくなるという事態なわけだから、リベラルがアナーキズムを嫌うのはとても理にかなっている。あ、これはきっとブルジョワリベラリズムとか、体制迎合派というものなのかもしれない。


が、しかし、それを言ってこの手を憎んでいいのは、現在問題になっている国と地域でいえば、それこそ北朝鮮内の2000万以上の人々であって、インターネットやって明日は仕事、ローンも大変、といいながら米帝を憎む人々でもない。もちろん、北のエリート諸君にその資格などあるわけもない。


cf:
うそんこリベラル、なんちゃってリベラルの代表例

【社説】2006年10月11日(水曜日)付

http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu1


【核開発】一部左派団体「北の核は民族を米帝から救う道」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/11/20061011000045.html



・・・とはいえ、手放しでクラシック・リベラルを褒めるのも怖くなる。というのは、これらの人々は、上述の通りアナーキズムを最もよくないことを考えるが故に、これを防御せんとして戦いも辞さずになる傾向を十分に有する場合がある。従って、この線でアナーキズム検知器のアラートがあがると、茫洋としたいわゆる右の人よりも、歯止めが効かないとも考えられる。アメリカの民主党のことざますよ。しかし今回に限っては奇妙なことだが、NYTが壊れているので、そうはならなかったりして?