純ちゃんごくろうさまでした

小泉純ちゃんがオフィスを去る去る去ると先週からあっちでもこっちでも彼についての記事を読んだ。こんなに去り際でしっかり記事になる日本の総理大臣って、ここ何十年かではじめてじゃまいか。いろいろ批判、賞賛は当然あるだろうが、ここまでキャラの立った総理大臣はこのしばらくとにかくいなかったという点はガチだろう。

ただこれは、世界的に見た場合、明治、大正期とか、戦争前後には日本の総理大臣の去就というのはそれなりに注目されることもあったんだろうが、それ以外にはそういう期間というのはなかった、といった言い方もできるのかもしれない。まとめてなんぼ、システムでなんぼ、みたいな動き方をしてきたし、外からもそうとしか見えなかったしそれで足りた、誰がなってもだいたいおんなじ、だったのだろう。


そして純ちゃんのところではじめて、あれ、違うことが起こるんだとなった、と。で、安倍さんとなり今後どうなるんでしょう、ということなのでこの露出の大きい傾向は今後も続くだろう。


閣僚名簿を見たが半分ぐらいしか顔と名前が一致しなかった。
閣僚名簿
http://www.kantei.go.jp/jp/abedaijin/060926/index.html


でも、なによりも、やっぱり麻生太郎さんは外相ママなのねという点を確認して一安心。というか、ぶっちゃけ、私はそもそもこれは決まりだったんじゃないかとず〜っと思ってる。あと5年ぐらいやってもらってもいいと思うぐらい。で、総裁選というのも、もちろん政治家となったからには首相をというのもなくはないんだろうが、出ることで彼の主張を出していくことと、メディア露出によって今後の動向のあたりを国民の間に作っていくという作戦の一環なんじゃまいか・・・(この先近い将来に何が起こるかわからない時代ではあるんだし)・・・と思ってる。妄想だが。


でので、いずれにしても朝日にとっては嫌な時代が来たらしいわけで、まだ何事も起こってない、まだ名前が出ただけだ、つーのに、すでにクレーム。


「過去ごまかさない方法を」 安倍首相誕生で英紙社説
2006年09月27日14時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0927/011.html

 27日付の英紙タイムズは社説で、安倍内閣発足を受け「過去をごまかさず、毎年の靖国神社参拝で中国を愚弄(ぐろう)せずに」戦争の犠牲者へ哀悼の意を示す方法はあるとして、安倍晋三首相は東アジア諸国との関係を悪化させない方法を見つけなければならないと強調した。


下に元記事と思われるものを発見したので記念にとっておくけど、こういうサマリーの仕方はよくないですよ、と指導教官がいたらしかられそうなことをしているという感じか。確かに諸手をあげて万歳、安倍ちゃんとは書いてないけど(そんな記事ないだろう、どうでも)、別に過去をごまかすな、に力点があるんじゃなくて、小泉は日本の経済が不調の時からはじまって起動に乗せてきた、だから今は、問題になってる過去ってのをフランクに、でもきめ細かく対応することで日本の持ってる可能性を実現する歴史的なチャンスだよね、だけど経済だって堅調とまではいかないんだし、時代錯誤な剛直さで行ったら、どうしたって自由化でいかなきゃなんないのに駄目になっちゃうよ、というのが主な内容だと思うんだが。あとは、それをサポートするためのあれこれ、と。

で、そのanachronistic rigidityなるものに安倍ちゃんの言辞か、あるいは靖国全般ってのを言わせているのかな・・・だから「Honest Abe?」という不可解といえば不可解なタイトルになっている、と。若い愚直さで行くんじゃないだろうね! というのが良いタイトルじゃないかと思う。あはは。違うかな。でももう読むのが嫌。眠い。このへん自信ないので明日読み返して訂正するかも。


Honest Abe?
Asia's largest economy must confront its past to grasp its future
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,542-2376881.html



と、そういえば、朝日は、上の文のすぐ下に、

社説は、安倍首相には「過去の(歴史)問題に正直にきめ細かく対応することで日本の潜在能力を引き出す歴史的チャンスがある」とも論じた。


といかにも取ってつけたように書いてる。さすがに主意を抜いちゃまずいだろうって思ったのかしら。でもなんかこれも半端だわ。まぁいいけど。それにしてもそのヘッドライン、それはやりすぎだろう、やはし。


まったくの想像だが、ちゃんとサマリーを作った人がいて、それを読んだ編集さんが、好きなとこ取り出して構成しなおして記事を作っちゃいましたということかと思ったりする。


今さら朝日に文句をたれても仕方がないのだが、組閣しましたよ、さて次もいい時代になればいいですねと誰だってそう思う、というか少なくとも社会常識的にはまずはお手並み拝見というタイミングだろうに、わざわざ外国の記事を探してそれを適当に自分に都合のいいように刻んできてまでなんか言ってやろうというその性根の悪さを見過ごさないために、ログしておく。


憎んだってしようがない。これは悪い例。こうなってはいけない。こうなったらお天道さまに顔向けができないじゃないの、お前はそんな道を行きたいのか? そうじゃないだろう。さあそれはそれとして、きれにおしまいして、今日もよく寝て明日もがんぼう、という時のためのひとつの具体例。まず寝れ。