ブランド戦争参画か? チャイナ化粧品騒動


SK-IIの化粧品に重金属が入ってまっせとチャイナ当局が発表してミニ暴動さわぎになったというのを先週読んだのだが、なんでいちいち暴力付きなのよ、というのはまた別として、この話が理解でないのは、で、何がしたいのこれ???というところ。


もちろん最大の疑問は、比較的な熱心な化粧品ユーザである私としては、それは健康被害をもたらすんですか?という事実関係と、しかしながら、それがチャイナで世界で一番最初に見解が表明されるんですか?という点。


9月22日付けのSKIIさんのコメントはこれ。

SK-IIのすべての製品において、クロムとネオジムは、原材料として配合しておりません。なお、これらの成分の微量元素は一般の環境ならびに食物や水、化粧品などの日常的に用いられる製品に自然に存在しているものです。今回当局より指摘されたクロムの量は、世界保健保健機構(WHO)が、日常の食生活において摂取された場合でも安全と考える最大量の100分の1以下、ネオジムは1000分の1以下のレベルです。また、日本はもとより、欧州および他の国で広く安全だと認識されている範囲内です。

もちろん、日本における化粧品としての品質・安全性に関する基準は満たしており、何ら問題ありません。

http://www.sk2.com/jp/info/index.jhtml



これを見てしまうと、これまでにそんな騒ぎを聞いてもないよ、という背景の体験も手伝って、なんか、別の理由があるのかチャイナさん、と考えたくもなる。しかし、何か益があるのか?


SK−II が日本のだというのなら折からの(笑)、またかぁ、で終わるのだがこれは、SK-II>マックスファクター>G&G つーわけで、誰でも知ってるアメリカさん。



しかも、今日付けでさらに問題にされる製品が4社増えた模様。

4 more metal-laced cosmetics exposed
Gu Jia
2006-09-25
http://www.shanghaidaily.com/art/2006/09/25/292915/
4_more_metal_laced_cosmetics_exposed.htm


クリニーク
ランコム
ディオール
エスティーローダー



いやぁ、フルですね、これは。世界の高級化粧品ブランドを並べちゃう。これに比べるとSK-II知名度がいまいちと聞こえる人もいるかもしれないけど、これはこれで独自ファン、手堅いユーザのいるブランドだ。言うまでもなくP&Gはトータルで巨大企業。

上の4社の製品価格レンジ的には、エステ>ディオールランコム>>>>クリニーク、みたいな感じか。化粧品ブランドとしての、ブランドらしいブランド指数とかあったら、エステ>ランコムディオール>>クリニークか? 


つーわけで、こういうブランドだから悪いことは何も起こらないとは言わないが、しかし、このブランドに対して、チャイナというひとつの権威機関(つまりブランドではある)が単体でどれだけ販売に影響できるのか、見ものだ。