麻生太郎と茶の間のおばさん

なぜかネットでは麻生人気が突出しており、応援したり萌えたりしているブロガーも多い。

http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/b2ef8e490b77bfc15ba4803dd4758531


というのを、しばしばネットで見かけるし、新聞などの発表物では安部一番人気続行みたいな感じのようではある。(玄倉川さんのところから、お借りしてます。)


が、この間私はしばらくぶりで日本に帰ったのだが、その時うちの母親が、太郎ちゃまのことを、この人はいいとほぼ絶賛していたことから考えると、そういうものでもないのもと考えてみる価値はありそうな気がする。

実のところこの反応に私は結構びっくりした。なんでだか、私は母が褒めそうもないラインだろうと無意識に規定していたらしい。母は、おばさんというよりあきらかにおばーさんで、その多くがそうであるように、ネットとはほぼ縁がない。家の中には存在しているが、よく知らないし自分では今訓練中だが、今のところできていない。


その代わり、ここ数年、毎昼、毎夜のワイドショーおよびニュース番組はほぼかかさず見続けている表面ニュース系のツワモノではある。たずねると、直ちに、見た限りでは云々とかなりの情報量を無料開示してくれる(笑)。時々びっくりするようなことを知ってるあなどれないおばーさんになってる。

で、そのおばーさんが言うには、太郎ちゃんは、個々の政策についての是非をおいても、質問にちゃんと答えるところがまずなんといってもすばらしいのだそう。答えようとして、遠回りして、説明の準備段階みたいなことを含めるからちょっと聞くとそうは聞こえないこともあるかもしれないが、そうではない、ちゃんと答えている、しかもそれができる、わかりやすくできる、そういう人は滅多にいないと言うのだった。


私は日本に滞在中に2回だったかしか太郎ちゃまのお話をテレビで聞いていなかったので、完全同意できるほどのネタはなかったのだが、さもあらんとは思ったので、なるほど、ありそうなことだと答えた。すると母は、「それなのになんでこの人は人気がないと言われるの?」と私に尋ねた。そんなことは私が聞きたい、おかーあん。


が、とりあえず、まず考えられることは、人々に人気がないというより、これまで新聞メディアをはじめとするメディアがあまり取り上げない人だったからじゃないの、と言った。で、もしそうなら、おかーさんが指摘したまさにそれと同じ理由が、新聞メディア関係者にとっては好ましい人物になっていかなかった理由かもね、と言った。つまり、そういう人は、自分が解説したいメディア関係者にとっては、面倒な存在だし、彼の来歴および実力からすれば、彼を軽々に叩くのも大変、つまり扱いにくかったのではないのか、などと話した。そのうちまた話してみよう。


そういうわけで、ネットだけではないのではないか、など私は思いだしている。日本であった、ネットはやってないだろうと思う別の友達も悪くないという反応だったこともある。

意外と、地・人気あるんじゃないのかしら? ただ、メディアが、「人気のある人」と書かず、「ネットで人気の」と書かれているから、そういう扱いになってる、とかあったりしてなど思う。呪でしょうか? (from 『陰陽師』)