カナダ、忙しそうだ

しな子さんと露助さんの物語が懸念されるこの頃ですが、その間、カナダは大忙しの模様。


マネーロンダリングの調査、監視に熱心に取り組みます、と政府が発表している。無論テロ対策の一環との位置づけ。

Toronto, July 7, 2006
2006-033

Canada takes lead international role in combating terrorist financing and money laundering
http://www.fin.gc.ca/news06/06-033e.html


カナダ政府はテロリスム犯罪を防止するための努力を惜しみなくやってきます、私たちは自分んちで新しくファンドをたちあげてテロリズムの資金集めと戦うための国際的なリーダーシップを取るからね、と政府がこの金曜日に発表。

具体的には、カナダ単独というより、国際的なマネーロンダリング追跡グループ(という表現が適切なのかよくわからないが妥当だろうとは思う)がトロントに本拠地を置くと決定し、カナダ政府はそれと連動する、という形らしい。
そのグループは、Egmontグループ
http://www.egmontgroup.org/

日本は2000年から加盟しているそうだが、現在100を超える加盟国を持つ。カナダも別に今回はじめてということでは全然なくて、そうではなくて、headquarter、つまり本部になる、ってことらしい。
http://www.fsa.go.jp/fiu/fiuj/fi001.html



とりあえずもろもろの風評から考えてこの件に関して、国際的なリードって、なんか、今ごろだったりしないのか?・・・とのご懸念を覚える向きもあるでしょうが、何につけても自分が始めるときには国際的にリードしていると書く、そのつもりになる、というのはここのある種の風土病みたいなものなのでどうぞお聞き流しを、で、しかしその分、リードしないとなんない、と思い出すと逆に激しくなることもあるので、どうぞご期待を、でもあるでしょう。


この記事がわかりやすい。
Toronto to HQ anti-terrorism financing group
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20060707/toronto_antiterror_060707/20060707?hub=Canada


こっちはそれについての、グローブ&メールの記事。カナダはどんどこ汚いお金にまみれてきてる、という現状認識がある模様。
Canada increasingly awash in dirty money
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20060707.wflahertyEgmont0708/BNStory/Business/home



1ヶ月ぐらい前に、テロリズム関与の容疑(実行可能性容疑、というべきだろうが)で17人が拘束される事件があったときに、冗談口に、トロントの人たちが、ここをたたくってことはないんじゃないの、こんな活動しやすいところないんだから、わはは、と言っていると書いたが、この認識が広くもたれて不思議もない状況に対していえば、今般の動きは、そんなの放置しないぞ、宣言ではあるわけで、さてどうなるんでしょう。




一方、こっちは昨日だったかに2チャンネルで見て、へぇと思っていた記事。チャイナもので、囚人の臓器が使われているだろう、とかいう話は前からいろいろ言われているが、そこに「生きた」ってのついているのがグロい。で、出所が出所なので、なんかの書きとばしなのかしらと思っていた・・・。


生きた囚人の臓器狩り、証拠付き調査報告公開を予告=カナダテレビ局
ttp://www.epochtimes.jp/jp/2006/07/html/d86268.html

 【大紀元日本7月5日】カナダ最大手テレビ局CTVは7月3日夜11時の番組で、前国会議員デイビッド・チューガ氏および人権弁護士デイビッド・マトス氏が、7月6日に、中国国内で生きた法輪功学習者から臓器摘出する事件について、証拠付き調査報告書を公開することを明らかにした。


検索したら、あった。記事からは木曜日に放送したように読める。

China involved in harvesting organs: Cdn. report
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20060703/MP_organs_060703/20060704?hub=Canada


CTVのこの記事によると、リベラルの元国会議員David Kilgour 氏は議論を呼んでいた臓器摘出問題は本当だと確信しているそうだ。著しく気分の悪い話つか怖すぎるので私は後追いしたい気はないのだが見つけてしまったのでもう1個。これらの報道に対して、カナダの中国大使館は否定している模様。逆にいえば本気の論争になってるってことか、これ。


Chinese embassy denies organ harvesting report
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20060706/organ_report060706/20060706/




で、上の記事の日本語版の元ネタ「大紀元」を見に行ったらこんなのもあった。


カナダ情報局:中共はスパイ活動の本拠
ttp://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d64010.html


こっちもheadquarterだったのか。

 【大紀元日本6月27日】カナダ安全情報局はこのほど、最新の報告書を発表。外国政府は移民や貿易代表団などを利用して、カナダで科学技術と産業情報を収集していると指摘した。アナリストは、中共政権はこのようなスパイ活動の本拠であるとみており、米国のこの分野における専門家も同様な見解を示している。

トロント大学歴史学者ウィスリー・ウォーカー氏は、カナダテレビ(CTV)の取材で、カナダの情報機関と経済団体の連携協力は不十分であり、双方は慎重になりすぎていると指摘、情報機関は安全問題を考慮し、経済団体は株主などに衝撃を与えないよう配慮していると述べた。