これもひとつのグローバリズム


概ね、ニュースをちゃんと書いている方に入るだろうKorean Timesが、いろんな意見を紹介していて興味深い。

``The latest developments certainly complicate the whole situation. But I think it remains clear that Korea has nothing to gain by letting the Dokdo controversy develop into a territorial dispute,’’ said U.S.-born John Hughes, who has been living in Seoul for nearly two years.

``The Korean government should approach the recent incident simply as an issue over the setting of exclusive economic zones (EEZ) and should not allow the dispute over territorial claims over Dokdo to move to the center of the arguments,’’ he said.

アメリカ生まれでこの頃ソウルに住んでいる学者さんは、これを領土問題にして得るものはないと言い切り、EEZの問題でとめておけと提案。


が、しかし、

Lee Jang-hie, vice president and law professor at the Hankuk University of Foreign Studies (HUFS), echoed Jhe’s statements in the same news conference, suggesting the government set up a separate body to develop consistent strategies in regard to the Dokdo arguments, and also consider cooperating with North Korea to counter the Japanese claims.


この問題で、日本の主張に対するのに北朝鮮との協力も考慮に入れるよう提案してる人もいたりする。


ふと、これってあれか、(やはりというべきか、でもあるんだろうが)、北の煽りかなど思ってみたりする。


で、となると、これまで読んだ外信も、ソウル発が多くて(そもそもチャイナ、コリアは英文発信メディアがげろげろに多いからそうなるんだが)、そのいちいちが、書けば書くほど自分を鼓舞してしまって、その上さらに、どうしても自分で読めない聞けない話せない言語で問題がおきているために欧米メディアは、出ている英文ニュースに頼る、すると、コリアに肩入れになるだろうことは予測できる(なんの根拠もなくとも)。


するとそれを見た(察知した)コリアメディアは、風は我が方に有利と判断してさらに出る。しかし、マターは厳然としたある種リーガル問題みたいなものなんだから動かないものは動かない。どうあれコリアは混乱する。


混乱は、この展開の中で、次第に、EEZから、あらゆる歴史問題が問題なのだという主張に軸が移った場合収拾がつかず、そしてここで、北朝鮮との共同歩調が南朝鮮の激した人々にとってとても魅力的なものとなる(だってほら、ほとんど罵倒のプロだから)。


上のアメリカ生まれの人はがまさにこれを読んでいるざましょ、多分。


ということは、すでに欧米メディアが、多分考えてないと思うが、コリアと日本の問題は靖国があって、いろいろあって大変なのよと若干南朝鮮に同情的に書いているかまたは今後書くだろうと予測できるわけだが、それは、結果においては、南の北への接近プロットを応援することになるだろう。


なんかなぁ。意図せずして意図が固まるみたいな。これも一つのグローバリズムか。


日本は、EEZに対する主張と根拠等々、要するに手持ちのものがあるわけだからそれを無理なく追求しているという点に、そう、結局上のアメリカ生まれがまさにコリアに望んでいるそれを遂行すればいいし、それ以上は(この件に関しては)聞こえないことにしておくのが手堅い。


そしてここでもう一つのグローバリズムが発動してるかも。おそらく、日本のメディアの大部分はこの件を日本にとって好意的に描いてはいないのではないか? 多分あまり報道してもいないのでは? しても、韓国が怒ってます、どうしたもんでしょうね・・・で終わりと、意図は他にあるにもかかわらず、しかし結果としては、低いトーンで伝えていることが日本国民を無駄な奮起の方に押し出さないことに役立っているのじゃまいか。


多分、これでいいんだと思う。私たちは、国際条約を守り、信義を違えず行くことが必ず自分を守ることになるのだと信じていられる人々だと私は信じる。