いっちゃんたら

小沢氏が靖国でひっかかっているのは、これでひっかけて小沢倒しをしたい人がいるからではあるのだろうと思う。が、しかしそれは誰でもわかることなのだからこの場合はひっかかった人が、もし自分は他者にとって大事な使命をもっていると考えるのなら、その人の落ち度であろうと私は思う。

さてその靖国by小沢なのだが、何を考えているんだろうかとはたと疑問に思ってちらちらネットを徘徊していたら、小沢氏の過去の発言をゲット。

小沢一郎メルマガで発言しているようだ。
http://blog.mag2.com/m/log/0000033978/106547682?page=1

　この人たちは靖国神社に祀られるべき人々ではない。彼らは英霊に値し
　ないと考えている。ただ、「東条元首相らは立派だ」と思う人がいるな
　ら、自分で神社を建てて靖国神社から分祀して祀ればいい。僕はその価
　値はないと思うが、それは自由だ。

この人たちというのはいわゆる東条以下と言われる人々で、その人たちは国民を指導する立場にあったんだから指導されて命を落とした人と一緒になるのはおかしい、指導者としての責任を問うべきだ、という立場のようだ。指導者として長く政界にいる人にとっては非常に正しい認識であろうと思う。ここから考えた時、誰でもかれでも、ミソでもクソでも、「みんな」が「みんな」のために戦ったんだから「みんな」して祀るのは正しいですねと語る指導者ほどみっともないものはないとも言える。指導者たらんとすれば、その信念により、短期的には、あるいは考えられる限り永遠に、石もて追われる覚悟なくしてどうする、など言いたいと思う。

が、しかし、靖国神社を見ているのは指導者ではなくて国民の側なのだ。そうして今日大多数の人々にとって、東条以下も一兵卒で倒れた指導者とは縁もゆかりもない、胸がしめつけられるほどに、おそらくは貧しくおそらくはあまり考えたり批判したりといったことにも縁のない人々も、同様に日本人で「しかない」のだ。

私は昨日小沢氏の出番を古いかもといったけど、もしかしたらこの人の頭の中もいささか古いのかもしれない。彼の責任感、彼のパースペクティブは昭和には合っただろう。なぜなら、それは第一に、昭和時代に生きていた人の多くにとって、東条以下云々の人々は、現実にかつて指導者だった。あるいは直近の誰かがそうであるケースが大量にあっただろうからだ。

しかし今２０歳の人にしてみれば、それは既に３代ぐらい前の過去の話で、死んでしまった指導者を今でも俺を苦しめるやつと見なすことはもう難しいのだ。

また、それと重なってダブルで小沢的見解が難しくさせるのは、日本人にとって、親の敵はともかく、何代も前の祖先の敵を、その子孫を介して敵とみなす、というのはどうも難しい。法事も５０年を境に、これでひとまずこの人についてのお祀りはおしまい、みたいになるケースがあると思うんだがそれと似ているかもしれない。

現実に直接的な理由はそのへんから直接の肉親がいなくなることが多いということだろうが、でも、そこらへんを境に直近の、パーソナリティを持った霊から、先祖という集合霊にゆるく変換されていくという意味なのじゃないのかななどとも思う。こうなったらもう、あらぶる御霊はなくて、みんな和霊だよ、みたいな。

もちろん、政治的見解として、あるいは歴史としてひも解くのは当然行われ得るだろう。しかしそれがなんでできるのかといえば、これもまた、それはもうパーソナリティを持った霊から和霊だからいいっすよ、と一般にみなされているからではなかろうかなどとも言えるかもしれない。

と、これらのことから考えて、小沢的見解が今日支持され得る素地はまったくないと思う。

個人的には私自身も昭和に腰までつかってる感じはあるので、小沢的見解は理解しないわけではない。というか、そう「喝破」した方が潔いような感じもある。が、しかし、この国の歴史は私たち世代だけの歴史ではないのだし、この先の人のこともあるわけだしと考えると、自分にとっての気持ち良さ（責任感を表明し、他者、それも死んだ人を合祀だなんだのと言ってみることは実は自分に痛みはない）を追求するのもどうかと思ってしまう。

ま、それ以上に、靖国神社って、どうがんばってもプライベートな神社仏閣範疇なわけで、そこに政治家が大声で何かを言おうという気でいるというそのスタンスがそもそもどうかと思うという問題はあるしむしろ今後の流れはこっちで責められるのだろうが。

なんにせよ、脇の甘い人だと思う。

他人から期待され、そう期待されることが正しいことだと自分で納得するのであれば、自分を捨てる（プリンシプルレスになれってのじゃない、我執の部類を言っている）ことが、他者の期待にプリンシプルをもって答えるための一番の道ではないかと思う。

＜小沢民主代表＞靖国参拝、Ａ級戦犯合祀問題の解決を
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060410-00000019-mai-pol

「靖国神社は戦争で亡くなった人の御霊（みたま）を祭るところ。本来の靖国神社に戻し、天皇陛下も首相もちゃんと参拝すればいい」と述べた。

本来の靖国神社に戻してって、あ〜た、行政指導でもするのかいな、と・・・。まさかそこ（これは官弊社ではない。そんなものもうない）がわかっていないわけでないだろう。ということは、説明のための順番、リーゾニングが怪しいスピーチをふりまいているという箸海蹐?發靴譴覆ぁ?悗鵑並緲?垢呂い蕕覆い?△靴辰?蠅靴織┘妊?拭爾砲弔い討發蕕辰進??いい隼廚Α