資源戦争は続く

ちらちらと世界を?にぎわせているチャイナの、いや、チャイニーズの一人の男の銅の先物の穴でしょうか事件に伴いチャイナが12月に20万トンの銅またはその対価を支払わねばならないとなったという話は、「market rumor and speculation」、市場の噂、憶測だ、とロンドン金属取引所が述べていた(22日)。


LME Says China Copper Short Report Rumor, Speculation (Update4)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000102&sid=ato9kInB84hQ&refer=uk


つまるところ、ロンドンのこの権威ある取引所は誰かが取ったポジションの情報なんか漏らしてないよ、ということを言いたいようだ。


ま、それはそれとして、先週チャイナの国家備蓄局は、在庫から2万トン売って、今週も同量出して、さらにもっと出すと観測されているようだ。薄める、と。

The State Reserve Bureau is scheduled to auction 20,000 tons of copper from its stockpiles tomorrow to damp domestic prices. It sold the same amount last week and may sell as much as 100,000 tons through the middle of December, according to traders including Shanghai Dalu's Wang.


放出に関してはこっちの方がくわしい。

China to auction more copper to ease supply woes
http://za.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=businessNews&storyID=2005-11-23T094432Z_01_ALL335105_RTRIDST_0_OZABS-MINERALS-CHINA-20051123.XML


そうなれば黙ってみてる人ばかりのわけはない。

Hedge Funds Buy Copper on Speculation China Needs to Cover Bets
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000103&sid=aUwPg_nggVis&refer=us


今後の成り行きがまたまた見物になってきた、とか書くと意地悪な日本人、みたいに思われるかもしれないけど、でもこれって結構見どころいっぱいなんじゃまいか。


今週のエコノミストもこの件に触れていたが紙版では間に合わなかったのかなんだか小さな記事だったが、オンライン版には、銅の跳ね上がりがどのぐらいすごいかというのが一目で分かる親切?記事がついていた。見てみて。すごいから。一気上げされてる。売りは恐い。
http://www.economist.com/agenda/displayStory.cfm?story_id=5164898

しかし、私は全然詳しくない世界だけど、だけど常識で考えてふと疑問に思ってしまうんだが、このトレンドで大量に売りをたてようとする(つまり、ある期限内で先行き値が下がると思った)人がいるのか。ヘッジしてたとしても。ものすごくいろいろありそうな気がする。いやあるんだろう。ありありなんだろう。


と、それはそれとして金属は全体的にえぐいことになっている模様で、金なんか、戦争でも起きるのかってほどの跳ね上がりのようだ。グラム2000円ですよ、奥さん、とおっきな金の指輪してる人を見かけたら言ってしまいそうだ。
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php


どうでもいいけど、日本って24金とか18金とかが普通なので、そのつもりで北米(及び欧州)で金だわ、っつってジュエリーを買うと14Kだったりすることが多いですので、もし金にこだわりがある場合にはお気をつけを<お嬢様がた。
別にダマシとかじゃなくて、普通がそうみたいですよ。ジュエリーにするにはそれがいいと言い張る人もいる。24Kなんて柔らかすぎるだろーが、ということ。それは実際私もそう思う。その一方でプラチナ、銀の精度には日本との比較でやかましい。これは結局歴史の問題なんだろうと思う。


カナダって、メープルリーフ金貨があるのでよく知られているかとも思うけど、金が出る。カナダドルがあがるというのは、なにか恐いものがある。考え過ぎだと思うが、このシャレにならないほどの金の高騰って何?と考えたくなる。