逆行してないのか、長子優先


皇室典範会議>皇位継承順位で長子優先を全会一致で確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000103-mai-soci


この会議のひとたち、誰なのかしらないけど、なんでこんなに「長子優先」にこだわる?
下々の常識は、すでに変化を成し遂げており、親から生まれた子供ってみんな平等に財産が分与されますってのが、少なくとも建前でもそうなっているわけだが、なぜ突如長子優先なのだ?


私としては、皇室およびその一族の中で誰か適当な人に天皇さんになってもらうというぐらいのざっくりした感じでいいのじゃないのかと思うんだが。でもって、歴史的に考えればそんなものでしょ、だって、とも思う。また、あるファミリーの中の長を決めるという行為が、著しく他人によって制限されるというのがなにかへんな気がする。


職務的に、どうしてもこれがにないとまずいという資質、qualificationが客観的に存在するという職種ではないわけで、品位があって、まずそこの一門の人であるということが大きな条件がクリアされていればいい。だから余人が選定に対してそこまで文句を言う権利はあるのかと、そこにざらつきを覚える。さらにいえば、条件を後だしで決めていくというのは、この種の会議に、へんちくりんな、従来から、歴史的に、常に、だいたいいつも存在する懸念としての権限のような権能のようなものを与える、ということにも繋がるのじゃないかと思う。


なんでこんなことしてんの? 

長子優先での決着について、吉川座長は会合後の記者会見で「国民が(皇位継承者を)将来の天皇として成長を見守ることができる。分かりやすくかつ安定した制度だ」と説明。兄弟姉妹間男子優先に対しては「男子の誕生を待つ不確定な時間が長く、好ましくない」と語り、安定性を重視した結果だと強調した。


全然理由になってないと思うんだが。つまりなにか、この吉川さんという人は、なにがなんでも秋篠宮がいやだと、ただそういうことか? 


こうやって、皇位継承を巡って「派閥」ができていくのねという意味では歴史的で面白い。