最高裁判事指名迷走


今もっとも叩かれている女性といえばこの人ではないかというぐらいに結構なボコボコ具合なのが、この人。

Miers to Get 2nd Chance to Bolster Case
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/10/27/AR2005102700226.html


アメリカの最高裁の判事にノミネートされていたのだが、資格審査のための委員会で事実上のダメ出しにあうは、その周辺ではメディアでいろいろ言われるはですごいものがある。といっても、根本的に判事としての資質に欠けるという点ではどこも誰も一致しているようではある。法律家には違いないが憲法についての実績も哲学もないじゃないか、ということらしい。で、ブッシュの個人的な法律家、取り巻きだからという点から反対がある、というのも嘘ではないのだが、それ以上に、むしろ共和党内での騒ぎがあるというのが興味深い。


今年の6月にオコナーさんが引退して、レンキストさんが死んだ、と最高裁で2人のポストが出てきて、だもんで当初オコナーの変わりにジョン・ロバートをと思ったいたけどこれをやめて、こっちをレンキストにしたもんで、10月3日にオコナー席にこのマイヤーおばさんをどうか、とブッシュがノミネートしたというのが流れ。


wikiに項目があった。便利。
Harriet Miers
http://en.wikipedia.org/wiki/Harriet_Miers


共和党といえば、なんでだか宗教右翼だけが著しく目につくような報道偏重が昨年来あったりもするけど、根本的には、ビジネス・コンサーバティブとソーシャル・コンサーバティブは違うし、その他リバータリアン風草の根、みたいな人もいれば、噂の宗教右翼なる人々もいると。ネオコンはついこの間までこのうちで最も弱い一派だったが戦時内閣になった911以降急速に力をつけ、そのためにその他のライトが、乗っ取られたと言ったりしていたぐらいだ。パット・ブキャナンがいい例か。


で、スタジオ2という、オンタリオの変奏教育番組みたいな局のニュース番組で解説していたところによれば、最高裁はあんた、終身なんですからね、ブッシュがどうの、ブッシュへの忠誠心がどうしたなんて問題を超えてますからね、ということらしかった。つまり、それぞれの保守派は、それぞれの大義を持ってるわけだから、ここで後に禍根を残すようなことしてられるか、第一ブッシュはもう後のない大統領なんだ、ってこと。どうなるんだろうか。ヲチだわ。