社説 消費者不在のWTO農業交渉では困る(10/24)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20051023MS3M2300623102005.html

製造業やサービスで後れを取る途上国が、まず輸出を拡大できるのは農産物だ。途上国が発言力を増した今回のラウンドで、先進国の農業が最優先の自由化対象となったのは当然の流れだった。この方向を事前に読んでいた米国と欧州連合(EU)は、交渉の本格化に先立って国内で農業改革を進め、関税や補助金の削減要求の高まりに備えていた。


官僚と農業団体、農林族議員が激しい駆け引きを展開しているというが、WTOの大舞台での世界貿易の枠組みの変革に比べれば「コップの中の嵐」にすぎない。日本が国内で調整に手間取っている間に、世界ではWTO交渉は大詰めの局面に入ってしまった。この国際情勢の厳しい現実を直視すべきだ。


そ、そんなに大変なことになってるのか? よくわからんが・・・。
確かにアメリカが補助金削減で臨んでいるというのは知っていたが、しかしだからといって途上国(とりわけインドか)との間で、日本以外の先進国がとても順調に話が進んでいるというものでもないと思うんだが。


つか、農業はWTOの枠組みから外すべきだとかなんとか、インドのお百姓さんたちがデモしてたりしたのを何週間か前読んだ。結構、もめてるままだと思われ。あと、食糧問題が関わった時には、日本以外の国は、みたいな大括りで語ることは何の意味もない。個別のものを個別の国から輸出したり輸入したりして、それぞれに死活問題ってのがあるから。


なんかへんだ。日経さん。


内容はともかく、ともあれ、何の進展もなかった、香港の前になんとかしないと、とEUが言っているという状況にあるわけで、どこの国も結構大変なんじゃまいか。別に日本だけがとりわけ大変ってこともないだろうに、という点が気になる今日だわ。


EU seeks to deflect blame for lack of WTO deal
http://today.reuters.com/business/newsarticle.aspx?type=tnBusinessNews&storyID=nL20561437&imageid=&cap=