ユノカル物語その4


議決権行使の助言会社、米ユノカル買収でシェブロン支持
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050802AT2M0200J02082005.html


という話題を受けて本日のforbesのコラム。


Washington Politics Shock Chinese
http://www.forbes.com/home/columnists/2005/08/02/china-takeover-cnooc-cx_pm_0802chinaoil.html


チャイナの買収計画で勝ったのと負けたのがリストアップされている。ちょっと便利かも。実際結構負けてんだなぁと学習。


で、最後のパラグラフ2つがすごいといえばすごい。北京の覚えのめでたい管理者を抱えたその会社のお前ら、まだまだわかってねーよ、この資本主義ゲームをさ、という感じか。恐い。



あとこのへんが、言外の意味を求めるなら、最大級の皮肉かもなぁとも読める・かも。

The companies' government (often their their senior shareholder as well) wants them to acquire foreign assets, notably the natural resources and consumer brands and expertise that they cannot grow rapidly at home.


China's national interest is its imperative, and cross-border M&A is the way to fulfill it.


そういう会社(チャイナ政府の資金が大半を占める会社)の統治機関、つまりチャイナ政府は、外国の資産を彼等に買わせようとした、つまり資源と、彼等の国ではすぐには成長できない、消費者ブランドと専門知識ってことだ。そしてチャイナの国益は絶対的なもので、国境を超えたM&Aはそれを満足させる方法だ、と。


これって、表面的に見ればざらつきはないわけだが、工業国(あるいはそれを経て先進国になるんだという意味を投影して)としての地位を確立するために手取り早くM&Aってなんだよ、ケ、なんだろうなぁ。ある意味で歴史的な怒りの噴出かも。


まるで日本の製造業ナショナリズムの発言みたいだが、アメリカはその前の製造業万歳国家だし今だってinnovationこそビジネスを発展させるエッセンスだ、というのを捨てているわけではないでしょう。だからこそ山のようにangelという投資家群がいるわけで、でもってそれは確かに儲けを追求するものではあるにせよ、主体的にはほとんど趣味みたいなところがあるなぁという風土がある、と。