反グロ?

そんなことを考えながらふと読んだ、梶ピエール先生のところの記事。梶先生を批判しているというのじゃないです、お読みになった論考についてまとめてらしたのでお借りしています。お気を悪くされることは必定っぽいことを書き出そうとしながらそんなことをいうのもなんですが、ごめんなさい。


■[中国 ][ 読書 ]反日 =反グロ=無罪?
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20050623#p2


アメリカ型のグローバリズムに対抗する何かとしてチャイナを捉えるアプローチがあるらしいんですよ。驚いたことに(笑)。


これはきっとマニアのお楽しみアイテムなんじゃないか。だから余人がマジになってはいけない。マニアにしかわからないマニアの独立系で終わる何事かなんじゃないのかなど私はしみじみ考えてしまいますです。


皮肉はともかく政治的な意味、あるいは軍事的、派遣[覇権だってば]闘争的な意味でのライバルだ、アンチアメリカだ、反米だ、反中だ、というのならわかるけど、現在のチャイナとはストレートに考えれば単なるグロじゃないんでしょうか・・・。

しかも、プロフィッタブルなスキームを生み出している(たとえ体制がどうなってもいける)プロモーターみたいな感じがする昨今の動きを見れば、なんのかんのといっても足下の法律に引っぱりまわされるアメリカより、さらに自由でさえるかもしれない。だって、別に有権者の意見とかに左右されないし、なにより有権者の大多数はアメリカとの比較において、経済機構をよくわかってないようだし。


そしてその担保にown市場を差し出す、と。このバランスが、win-win関係ならいいんでしょうが、さてどうなることか、その時「人民」はどうするのか、みたいな話こそ、マニアでないチャイナ・ウォッチャーがすべき話であると、私が知る社会学的常識(そんなのないけどさ)は考えるわけだが、そういう方向性はとりあえず世界中のほとんどの国と地域に存在しない模様。


でもってその中を今日も不法移民が海を渡る、と。


中国系不法移民、フランスに5万人・ILOが人発表
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20050622D2M2200I22.html


中国の強制労働 宗教犯含む40万人 6万人が「法輪功
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050624-00000012-san-int

国労働総同盟産別会議(AFL・CIO)の貿易部長で中国専門学者のジェフリー・フィールダー氏も「中国政府は米国との覚書などで強制労働の生産品を輸出しないことを誓約したが、なおその輸出が続くだけでなく、外国企業が投資や技術供与で強制労働に関与することを奨励している。米国当局も米国内に大量に流通する中国の違法強制労働産品を真剣に取り締まっていない」と証言した。


まさしく反グローバリストが取り上げてきた話題だと思うんだが、違うんだろうか?