呼びたいオヤジ


 
久々に隊長。アニメについてというより、アニメを巡る国家的振興政策について、か。

ただ、モノがソフトである場合、もともとのマテリアル自体が存在せず、同じものを同じように各国で閲覧できる仕組みさえ用意すれば商売として成り立つ。実際に人を移動させて閲覧させるためのモチベーションそのものが薄い。日本のアニメが諸国で評判が良いからといって、その諸国で閲覧されたものを現地(日本)で見ればより価値が高い、だから日本を訪れるというロジックが通用するとは思えないのである。


それであれば、むしろ諸国にいながらにして(日本に来ることなしに)日本のアニメを中心としたコンテンツを質の高い状態で閲覧できる体制を整えるのがソフト時代の通商振興のあり方であって、むしろ観光のような現地に来ることによってさらに付加価値が上がるタイプの振興策とは本質的に相性が悪いように思う。

http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/06/25_115216.html


アニメに関してはそうだと思うっすよ。そういうモノでしょう、実際。

が、そーいうアナリシスなんかふっとばして、なんかどこかに、どういう理屈でも日本に人を呼びたくしてしよーがないオヤジ(オバンかもしれないが)群がいて、恒常的なプランのほかに、何かあるってーと、聞き付けて、日本に人を集客する話に結び付けてしまうんじゃないかとか、愉快な想像だが、振興策の連携に何かへんなものを感じ続けている私。業界なのか、人なのかわからんが。


経団連のご提案だそうだ。

ビザ免除や空港をはじめとしたインフラ整備のほかに(1)町の中などで他言語で情報が受けられる端末の設置(2)北京五輪と上海万博の間の09年にも日本の技術、文化をアピールするアニメ・ロボット博覧会の開催などを求めた。

http://www.sankei.co.jp/news/050621/kei055.htm


つか、(1)、(2)にいく前に、空港周辺インフラ問題が全然解決してないんですけど・・・。