日韓会談ぜんぜん合意できず
南コリアとの会談は、予想通りといえば予想通りの展開だった模様。
Japan-Korea dispute unresolved
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4109666.stm。
これはこのサイトの定点観測地点にしてるBBCの記事なのだが、いやもう、なんつーか退屈、かんつーか変化なし。4月に書いても、もしかしたら去年書いても、せいぜい竹島問題がないというだけで、基本的に同じものが書けそうだってぐらいに変化なし。だいたい、パラグラフのいくつかは、ずっとほぼ使いまわされているような感じだものなぁ。とはいえ、日韓の間の特に教科書問題などは以前よりも、さすがに回を重ねてきているので、少しづつ、特に日本の状況について詳細編に入っていて興味深いこともある。4月頃には、日教組の教育とか、左翼がどうした、という事情にも迫っていた。
で、この同じ事件を巡っての日本の主要紙の社説を読んだが、結局今のところ日本としたら、お説は拝聴しますが・・・という感じではあるんだろう。だって、別に政府が歴史の見方を教え込んでいるわけでなし、そうしようたってもはやできるわけもなし、の国家となっているんだもの。
歴史問題については、どう行っても、そういうわけで全体としてはそちらから見ると私たちは異なっている、ということだけはわかりましたが、とりあえず今のところ仕方ないですね、というのがメインアイデアという感じか。この状況は、外信が全体として結果として伝えているものと弱いながらもリンクしているかもしれない。つまり、だからどうせよと・・・??? と注目されているのは日本というより南のコリアということ。
finalventさんのページに並んでいたのでありがたく使わせてもらって一気読み。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20050621
読売社説 [日韓首脳会談]「対話継続の形だけは整えたが」
毎日社説 日韓首脳会談 相違踏まえて対話継続を
産経社説 日韓首脳会談 追悼新施設の検討は遺憾
朝日社説 日韓会談 これで打開できるのか
対話の継続にとどまらず、地域の平和と繁栄に、実質的な成果を上げる関係を構築することが重要だ。
(2005年6月21日1時54分 ??読売新聞)
どうクローズしていいか困ったんだよ感が漂う。首脳相互訪問を続けていることを言っているのだろうが、普通に考えて、「対話の継続」って、そりゃ北のコリアとやってんじゃないんだから、とりあえず対話はできるんじゃないの、各レベルで、と思うと何かおかしい。
毎日新聞なんかもはや困り倒してそれがタイトルってのは、おいおい、かなぁと思う。文章も整理がついていないものかこんなのもあった。
異様だったのは、両首脳の共同記者発表で記者団の質問を受け付けなかったことだ。細田博之官房長官の説明では、韓国側の要望だったという。溝の深さを際立たせたくないという思いがあってのことだろうが、国民への説明責任を果たし理解を得なければ、真の信頼関係は生まれない。
後段はどっちの国のことをいっているんだろう。つながりから考えると、こういうことをしたら韓国の国民への説明責任をはたしていないぞ、大統領、と韓国に言っていると読めるんだが・・・。だとしたら結構思いきったことを言っているような気がするんだが、ほんとか?
さらに、ほんとか?だったのは朝日。書いてることはまったく正論だと思うが、朝日がいうか、みたいな。
韓国側も歴史認識での主張に重きを置きたいのは分かるが、こじれた関係をどう打開するのか建設的なアプローチも考えられないか。首相の靖国参拝を日本の軍国主義化に短絡させたり、竹島条例をめぐって過熱したりする韓国世論をただす努力も見せてもらいたい。
「首相の靖国参拝を日本の軍国主義化に短絡させたり」するのは建設的なアプローチではない、って知ってるんだな、とマークしておこう。