ヒストリーの前に読むチャイナ

US and S Korea 'united' on North
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4079418.stm


南朝鮮の大統領がアメリカの大統領に会いにいきました、の記事。

どうなんのかなぁとちょっと恐ごわ注目していたのだが、表面なにもなしであることが、それって恐いんですけど・・・ではあった。

両国は、同じ目的があるからさ、とブッシュは会談の後のインタビューでいっていたけど、常に輪をかけた雑ないい方で、なんてーか投げやりな声だったといったら悪いんだろうか。私は映像はみてないんだが、トーンは、そういう感じ。


おれたちはさ、一緒にやっていくわけだからさ、ってのは、だからよろしくね、という穏やかとか将来を楽しみにしている場合にもいうだろうが、そうでない時にも言うよなぁとか、聞いてて私は恐かった。


BBCの記者は身もふたもないことをいっている。

The BBC's Adam Brookes in Washington says that while the show of unity was there on Friday, it was cursory and utterly lacking in detail.


カナダCBCはもう少しやさしいんだが、最後にこんなことをいわせて話の枠組みを整理している。
http://www.cbc.ca/story/world/national/2005/06/10/us-korea050610.html

"The United States, especially President Bush, has made it clear that he'd like a world where North Korea doesn't exist," he said.

"South Korea doesn't share that vision, in fact regime implosion, is not something they want because it would very unstable and very expensive for South Korea to deal with."


ブッシュは北朝鮮のない世界がいいんだよ、ってのを明らかにしているが、南朝鮮はこのビジョンを共有できない。だってそれって南朝鮮が扱うにはあんまりにも不安定で高くつくから。


と、言ったのはジョージワシントン大学の朝鮮の専門家。


ま、つまり「馬車馬」さんのいう通りってことではあるわけで、氏に限らず日本の人にとっては結構わかりきった話なのであまり驚きもしない。


大丈夫か韓国(3) 大貧民爆弾が炸裂する日
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/3__6eec.html


このシリーズはとても面白かったです。今さらですが、でも今からですね、はい。


ま、話はCBCに戻って、こういうことを専門家の見解として紹介しないとなんないぐらい、その他の世界ではこの事情がよっく飲み込めてない人がいる、ってこともいえると思う。コンセンサスになってんなら、ベタで書いてもいいわけだし。

だから結局、前のエントリーに続いて、問題は、世界中のごく一部の人々をのぞくと、非常に多くの人々、ことにメディアの基調を作りがちな米国+西ヨーロッパの人々に、東アジアを、悪い日本軍または帝国主義にやられちゃって、ぐらいのところからしか切り口を持てないか、せいぜいあっても、とってつけたような、チャイナ4千年の歴史の類いの、壮大でもあるし楽しくもあるが、それって飛ばし過ぎだ、っていうの、そしてまたそれらを全部とっぱらって、なんか経済いいらしい(うま〜)っていうのしかない、語れる筋がない、ってことにとどめをさすんだろうかななんて思う。


だから、だからなんだよ、おじさん、おばさん(おねえさん、おにいさんよりむしろマジで中高年だ)、スワンであり、毛沢東なわけですよ、なんだろう。


じゃあさ、じゃあ、なんでしょう、イギリスのフォーカスって・・・とこれが興味深いこの2年、あるいはこの8年か?みたいな感じか。