めもめも

The Illusion of 'Managing' China
By Robert Kagan

Sunday, May 15, 2005; Page B07
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/05/13/AR2005051301405.html


ワシントンポストのコラム。
チャイナの勃興を「私たち」にとっての新しいスーパーパワーの勃興として考えている。アメリカが19世紀に、その後ドイツが、日本がこのシステム(それがこの「私たち」の国際秩序」ということ)に入ってきた時様々な衝突があって、そのうちの後者は戦争という形を取った、と。ではチャイナのケースはどうなるのか・・・、という設定。
「私たち」ってのは、概算では、イギリスのようにも思えるが、ここでは特に指定されてもいないが、よーするに資本主義的システムまたは自由主義システムってことなんだろうと見えるんだが、著者はそこをどこか曖昧にして、指定していない。だからではその過去のコンフリクトがどうして起こったのかについて説得力を欠いているのかな、などと私は思う。歴史的な事象を扱いつつ、頭のよさそうなスタイルで仕上がっているにもかかわらず、骨子が、既存の仕組みに新しいパワーが来ると問題が起こるもんですよ、みたいなんではどうなんだろうかと私はかなり疑問。名だたるコラムニストにむかってそういうことを言うのもなんだが。


でもこういう見取りはおもしろい。設定さえあっていればあとはその理由づけを巡って討論できるわけだし。楽しい。



先週忙しくていろいろ読めなかったのだが、その間にも、もうなんてか、このところ、チャイナ、チャイナでその語を聞かない日はないぐらいあっちでもこっちでもチャイナを語っている。部分的にはシリーズ・ブラフ、と考えていいだろうが、全体的には、問題の在り処を一気にスタンダードにする気なんだろうなぁと見える。


これはTimesのアジア版。チャイナの特集。

The Wealth Effect
http://www.time.com/time/asia/covers/501050516/story.html


こっちはアトランティック。

The Atlantic Monthly | June 2005


How We Would Fight China
by Robert D. Kaplan
http://www.theatlantic.com/doc/prem/200506/kaplan





韓国についてのワシントンポスト

Despite U.S. Attempts, N. Korea Anything but Isolated

Country's Regional Trade Boom Hints At Split Between Administration, E. Asia

By Anthony Faiola
Washington Post Foreign Service
Thursday, May 12, 2005; Page A18
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/05/11/AR2005051100527.html


アメリカがいろいろがんばってるつーのに、北朝鮮は孤立してるなんてもんじゃない、つまり韓国かばってるんだもん、という記事。これは韓国にとってはイタイきじだったのじゃないかと想像。あとで見回りたい。