VEdayとポーランド


5月8日はVE Day。対欧州勝利の日とでもいうのかな。

ヨーロッパでは各種セレモニーが行われているようだ。が、みんながみんな異論なくやってるかっていうとそうでもないわけで、ドイツではthe cult of guiltに抗議する「極右」の集会もあるそうだ。罪悪感カルトってことか。


で、ポーランドが興味深いのは、クワシニフスキ大統領は、モスクワの式典に出るそうなんだが、ポーランドの野党がこれに反対。


VEデーってあんた、ナチが負けた日を喜んでる場合じゃないでしょ、そんなものはポーランドに自由なんかもたらしてないですよ、そこから50年にも及ぶロシアのコミュニズムが来ただけじゃないのよ。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/4526351.stm


ってことのようだ。ま、そりゃそうだろう。エストニアラトビアリトアニアは月曜のモスクワの式典はボイコット。



この話とは関係ないけど、ポーランドって、日本と遠いよなぁとかよく思う。国家の構成員が圧倒的にポーランド人ばっかりという意味では同じモデルに乗ってるなと思うこともあるが(e.g. 以心伝心風の言語を編んでてなんとも思ってない。暗黙の了解の対人関係モデルの上に言語習慣がある)、根本的には違うよなと思う。ま、違ってて不思議もないんだが。


10人いたら10の政党ができるってぐらいまとまることが下手な人々だとどこかで読んだし、実際私も若干の体験からそう思う。ポイントに合意して粛々とってのが苦手らしい。全人格的に信用するかしないかみたいなことがいいらしい。でもって、チームスポーツが好感されていないってのも、風評だけでないものもあるなぁと思える。プレイヤーのロールを分離抽出して遂行できないってことなのかなと思う。つまり、近代政党政治みたいなのと剃りが合わない人たちなんだろうかななど言ってみたいものがある。


そこから考えた時、日本人って概算でいえば意外と議論含みの合議制、つまり政党政治みたいなのに親和的なんだろうかなと思う。ロール、機能が理解できる、みたいな。あるいは理解させるべく教育してる、とか。


議論あるけど事実上関係なしの合議制って、共産主義国家群の得意技のような気がする。議論はするけど、答えは結局上から降ってくるものだ、と。で、これって結局カトリック教会統御モデル的だよなとか時々思う。宗教改革どこふく風だし。私は、こーいうことをいうからポーランド人とケンカになる。あはは。


ただ、それにもかかわらず根本的には私はとても好きな国の一つだ。あの平原の広がりってのにうたれるものがある。