あらっぽい法律っすよ


人権擁護法(案)
http://www.moj.go.jp/HOUAN/JINKENYOUGO/refer02.html

と、提案理由、

我が国における人権侵害の現状その他人権の擁護に関する内外の情勢にかんがみ、人権侵害により発生し、又は発生するおそれのある被害の適正かつ迅速な救済又はその実効的な予防並びに人権尊重の理念を普及させ、及びそれに関する理解を深めるための啓発に関する施策を推進するため、新たに独立の行政委員会としての人権委員会を設置し、その組織、権限等について定めるとともに、これを主たる実施機関とする人権救済制度を創設し、その救済手続その他必要な事項を定める必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

http://www.moj.go.jp/HOUAN/JINKENYOUGO/refer03.html


を読んだけど、これで納得しろっつてもなぁ、だよ法務省とやっぱり思う。そもそも法の構成を見ても、第一章の一般規定がえらく簡単で、直に委員会、法律相談といった執行手続きに移っている。

一条 この法律は、人権の侵害により発生し、又は発生するおそれのある被害の適正かつ迅速な救済又はその実効的な予防並びに人権尊重の理念を普及させ、及びそれに関する理解を深めるための啓発に関する措置を講ずることにより、人権の擁護に関する施策を総合的に推進し、もって、人権が尊重される社会の実現に寄与することを目的とする。

これが、


一条 この法律は、「セキュリティ」の妨害により発生し、又は発生するおそれのある被害の適正かつ迅速な救済又はその実効的な予防並びに「セキュリティ」尊重の理念を普及させ、及びそれに関する理解を深めるための啓発に関する措置を講ずることにより、「セキュリティ」擁護に関する施策を総合的に推進し、もって、「セキュリティ」が尊重される社会の実現に寄与することを目的とする。


だったりしたら、今この法案に賛成している「人権派」の人々はもれなく反対するのじゃないのか? 
日本語としておかしいけど、「人権」を「セキュリティ」に置き換えてみた。


そのうえで、その「セキュリティ」が問題になる具体例なく、それを決める委員会が存在する・・・これってあの・・・だと思う。


こんな漠然とした法律を作ってはいけないっしょ。山のような付属文書でもない限り。