ソ連が抜けるから話がおかしい


上で、へんなの、どうやって納得してんのこの北朝鮮の言辞をと疑問を呈した私だったが、ピースボート経験者によればこういう感じらしい。若隠居さんのところ経由でしった「ヒロさん日記」。
若隠居さん
http://blog.goo.ne.jp/wakainkyo


「ヒロさん日記」
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/

クールハンド通信:『北朝鮮を擁護する』 から引用。
拉致事件があります。拉致事件に巻き込まれた家族の悲しみは想像を絶するものがあるでしょう。しかし、 交戦中の相手国の人間を拉致し人質にすることは、一つの戦術です。


で、「自存自衛の戦いをしているうちに、世界から取り残されてしまった。戦争を放棄してしまったら、民族が全滅してしまうという恐怖から、少しでも敵国からの脅威を防ぐために 一番安上がりの人質作戦、それが拉致 かもしれません。」、だから、たとえばもし、「北朝鮮が、日本がかつて 強制連行していった数百万の朝鮮人 は拉致とは言わないのかと反撃した場合、交戦中と見られている日本としては、なんと応えられるのでしょうか。」、と、ヒロさんの言葉を借りればこのようにして「「交戦中の国」なんだから、もっとわかってやれよ、と日本人を諭します。」なのだそうだ。


でもって、この引用文の最後には、

もう一度言います。 北朝鮮は、今も戦争をしている国です。 それが休戦中ということなのです。そうさせたのは誰か。 それを考えないで、あの国を、遅れた国と誹謗することは許されません。


とあるんだけど、60年前の日本というより、直近のソ連に言うのが筋じゃないのか? あとはそれが「戦争中」だというのならともに戦ってくれた中共とかが友軍になるわけだな。金さんの「放言」に最も苦笑いを禁じ得ず同時になんかまずいことふっかけられないかと面倒を感じているのはおそらく、ロシアとチャイナなんだろうな、やっぱし。

これ読んでて思ったが、若いサヨクが増える可能性はあるけど、年よりの左翼は、既にもう言論環境が飯の種になってる人以外では減ってるんだろうなという気がする。経緯を知ってればこのレトリックがダメダメなことがあまりにも明らかだから。



その他、「ヒロさん日記」の中にあるエピソードで興味深かったのは、「人間はみな欲望、どこでも同じ」という欲望平等論を展開して、北朝鮮のわけのわからなさを相対化してしまう路線もあるらしい。これって結構トラッドだね。サヨク路線としては。その他もりだくさん。なるほどなぁ〜でした。