趙紫陽氏の遺族を訪ねたカナダ人


趙紫陽氏、厳戒葬儀 天安門で「重大な過ち」 名誉回復なし
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20050130/m20050130003.html?C=S


一読、当たり前だが、チャイナネタになると圧倒的に漢字の分量が増えて文字がびっしり。これだけで厳戒感(ないそんな言葉)がただよう。


で、その趙紫陽氏の死を巡っては先週カナダでちょっとした事件があった。既に知られているかもしれませんが。


Visit to Zhao's home lacked respect: PM
http://www.cbc.ca/story/world/national/2005/01/21/kenney050121.html


氏がなくなった時、カナダのマーチン首相がチャイナを訪問することになっていたために、首相は家族を訪問するのかと記者団たちに訪ねられていた。首相は家族はそれを望んでいないのだし、家族がなくなったら家族で悲しみたいでしょ、私はそれを尊重するよ、と言い、実際行かなかった。


が、同行していた保守党議員の一人は、行った。止められてたのに行った。おそらく氏の遺族を訪れた最初の西洋人政治家ではないかと考えられるそうだ。この議員Jason Kenney氏が言うのには、


「そういう最初の西洋人だってのを誇りに思ってるよ、僕はね他の外人たちも、民主化の動き、チャイナの外側には彼らへの支持があるんだってことを示すためのシンボリックなことをしてほしいと思ってるよ」


なのだそうだった。


趙紫陽氏宅は、政府の要員に取り囲まれていて、この議員の訪問の試みは最初ブロックされたそうなのだが、その後趙紫陽氏のかつてのアシスタントだという人が現れて家に連れていった模様。


当然、マーチ首相は遺族の意志を尊重しろーと批難。マーチンはリベラル、この議員は保守党だという点で、マーチンの困ることはなんでも大好き、なんでもやるという側面もないわけはない。しかし、カナダ人は趙紫陽氏を改革のパイオニアとしてよく知っています、という文言がオフィシャルな弔意の中にあるわけで、だとしたらKenneyのやったことは悪いとも言えない。むしろ、マーチンが、human rightsの推進についてマーチン氏はもっとしっかりすべきだ、とくってかかられた。強気だ。


PM chides Kenney over visit to Zhao family
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20050121.wkenn0121/BNStory/
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