まるで教会、まるでアイリス・チャン


ところで、私が、その噂の女性の「女性国際戦犯法廷」なるものに対してあんまり真面目な興味をもちづらいのは、当該団体のサイトを読んで、はたと、はぁと、彼女たち(彼もいるだろうが)の言動が、昨年さんざん書いてなんだかいろんな展開を見たアイリス・チャンと相似度が高すぎて、なんかこれって同じキャンペーンなのか? とどこか困惑して見てしまうから。ついでに、まるで教会で覚えて来たことを言ってるかのように似たようなことを言うよなとかも思う。知性もないが知見と呼べるものすら発見しにくい。ひたすら共感するかしないかを求められているかさもなくば敵だになる構図であるように言うのは言い過ぎだろうか。


慰安婦がテーマではあるわけだが、それと同時に日本軍がどれだけ残虐だったかに勢力を傾注して描こうとしているようだという点と、それにもかかわらず、日本では戦争責任者処罰はタブーなのだ、という展開がまずとても似てるし、最終的には天皇に責任があると持って行く結論も同じ。アイリスも南京事件天皇の責任についての言及があったのだが、この件はアメリカ人の歴史家が70年代に書いた「天皇の陰謀」なる本(私は未読)の筋をそのまま受け入れているとアメリカ人の評者に否定的に評されていた。以前は、なんか突飛な感じがしていたが、こうやって重ねてみるとどこかに同じ版元(比喩だが)がいるってことなのかなど考えたくもなる。


アイリス・チャンのこの件についてはここに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20041118



参考までに。
どなたか存じませんが、検索中に、松井やより氏に会ったことがあるという冒頭に引かれて読みました。日本人が徹底的に嫌いなんだってのは、これらの人びとにとってのある種の信仰告白なのかとさえ思う今日この頃。チャンはいいけどさ、日本人だったら大変だよなぁそれ。


isaの同時代フィールド・ノート
http://plaza.rakuten.co.jp/isanotiratira/diary/200501150000/


こっちは、いわゆる極端な右の代表選手だとは思いますが、同形の話として。

松井やより集会 
高校生を参加させ「元慰安婦」レポートを
授業で提出させる
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H14/1411/141108matsui.html