空白のリベラル

土曜好例のJMM冷泉さんの記事を読んだ。

『from 911/USAレポート』 第174回
「時代の空白感」

                                                                                          • -

実に落ち着かない時代です。堂々と保守化して、その流れでブッシュが勝った、そんなムードはどこにもありません。ブッシュが勝ち、ケリーが負けた結果、保守が輝きと信頼を勝ち得たというのでもありません。ただ、リベラルが信用を失った結果、政治や思想のバランスが失われたというのは事実だと思います。

                                                                                          • -


そういう感じ。リベラルの信用失墜ぶりは目を覆うばかり。少し前だったかに大学の教員とか関係者におけるデモクラッツ出現比率の高さが話題になったこともあったが、あれもこう、ああヤダヤダと思って読んだ人は大勢いると思う。

時代の空白ってか、リベラルに立ってる人が指針を見失ったというべきだと思う。あと保守って別に思想じゃないから、共和党支持にまわった人は別にこの同じ時を多分「空白」とは思ってないだろうとも思う。そうして、ああやっぱりリベラルはやだやだとか言いたくなるな(笑)。つまり、現実社会も確かに不安定だが、それを空白とか言ってしまえるその非現実的な述懐法がリベラル、紙の上に生きてるよな、という具合。


で、日本のサヨク民主党も似てるなぁと思うのは、その紙の上の文言は酷くフェアなのに、自由でも民主主義でもまったく結構なのに、それを常に誰に対してもやろうという気はなくて、使えるところにだけ使うという、なんですか、言うところのダブル・スタンダードを、それをしかも「人権」でやるっていうところが大きく嫌気されている主要な原因かと思うんだがどうだろう。ああ、いかにも弁護士だと。

だから党勢を盛りかえそうと思ったらそこから考えるしかないと思う。