一年間に7000人!

気になったのでサーチをかける。
China mining accident death toll hits 122
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200410/s1228271.htm

オーストラリアのABCが10月の事故で伝えているところによると、公式の数字が示すところではチャイナの炭坑では、毎年7000人の労働者が死亡している。香港ベ?スの人権グループによればチャイナの労働白書(China Labour Bulletin)は、この産業の年間の死亡者を20,000人程度としている、だそうだ。4000人ぐらいで騒いでいる場合じゃないのか。[捕捉:ご指摘を受け20,000万人程度を20,000人に直しました 11/29]


1つの指標として1998年の数字を出してらっしゃるところがあった。ILOの数字だそうだ。

第一位は道路上での交通事故で78,067、第2位が、鉱業9,221、3位鉄道輸送8,402で、全体で104,144。
http://www.jicosh.gr.jp/Japanese/kikan/ilo/topics/APNews_survey.html


10万人かと思わず考え込んでしまう数字なので日本の労働災害での死亡はどのぐらいあるのかと検索。昭和28年からの負傷者、死亡者の表があった。
http://www.kensaibou.or.jp/a01_1.htm

これによると、昭和28から40年代一杯までは全産業で5000〜6000人が死亡している。
昭和50年代からはかなり一気に減って2000人代、平成10年からは1000人代後半になっている。なんというか、安全管理の技術が向上していることもあるだろうし、炭坑なんかの怪我人が出やすい産業が減ったということなとも思うし、言い方はいやらしいが一人一人の命の値段みたいなものが高くなったということだろうか。もちろん関係された方々の努力の賜物でもあるんだろうと思う。どうもどうもお世話さまです。


で、チャイナは日本の人口の仮に10倍だとして、年間20,000人ぐらいだと社会内でのインパクトが同じになるということだが、10万か、と。もちろん統計の取り方が違うとかなんとかいろいろあるんだろうが、なんかこう、ものすごく多いそうだよというのはウソでもないのだな。驚いてすまんかったCBC(カナダ国営放送)。


交通事故の多さは知っていた。香港から来たチャイニーズなんかが口あんぐりしながら教えてくれたところによれば、大変らしい。


う〜ん、なんというか、まぁ所詮いずこもガイコクですから、儲かるからそれでOKとしか考えてない。また言えば言ったでチャイナの政府に文句言われるのもイヤだしで適当に放置されているわけだが、なにかこう、いいのかそれで。


(11/28)首相「対中ODA、もう卒業の時期ではないか」
http://www.nikkei.co.jp/china/news/20041128c1e2800s28.html


これはちゃんちゃんとそうする。でさ、ODAとかじゃすまないところが問題になってきている気がするわけだが…。