だいたいいつも欧州情勢複雑怪奇

上で 太平洋戦争 と日華事変というか 日中戦争 というかがなかなかからまらないと書いたが、独ソ不可侵条約が来た時、平沼大臣の義理の伯父さんだか叔父さんだかが欧州情勢複雑怪奇と言った時、これってちょっとまてよと考えてみるとか(自分で辞任するだけじゃなくて)、独ソ開戦となったらやること1つだろうがとは思えなかったの?とか、あくまで蒋介石を主体と見立てて、汪兆銘なんてのを立てないでいたらどうだっただろうかとか考えてみたら世の中ま〜るで違ったものになっていたのに違いない、と考えてみることは組立てを理解する上でとても役に立つだろう。少なくとも 太平洋 方面とは関係なかった可能性大だわな、になる。([捕捉:関係ないことはないんだが米との正面戦を回避できたのではないかという意味。どうあれ開戦は避けられなかったという論が流行ってる気がするけど、私はまったく不賛成。ってかgeneral publicの中には開戦を期待していた人が少なくないというのなら賛成。)


三国同盟をしたら誰がうれしかったでしょー、みたいな突っ込みを入れる人を側において考えていたのかどうか。トラップだよなぁ、そりゃ、なのだし、全体としてずっとソ連がヌエになってるってところがこの話の肝なのだろうとは誰でもわかりそうなものだ。ま、こういうところもだんだん明らかにされていくんじゃないのかな。なんとなく、学者さんやら自分が知識人だい、えへん、と思っている人が、歴史は複雑なものだのです、とかいいながら実は学会でのポジションとか世間の風評などを気にするうちに普通の人びとの方がちゃんちゃんと筋を読み込んでいってしまっている気がしないでもない。


で、このけったくその悪い成りゆきから私たちが今後のために何かを得ようとするなら、多分、「煽る」ジャーナリズムを放置していたとしても(商業ジャーナリズムなんだから規制なんかしてもしよーがない)、マジョリティは煽られていない、という状況を作っておくことかなぁと思う。