「中華民国は消滅」

で、経済から見た時にはいかようにでも強気に言ってられる、だってみんなそのマーケットを60年も待ったのだもの、という状態なわけだ。ただ為替があるから取引きは必要だが、それにしたってbluntにまでならなければならない理由はない。エネルギーか?と言われてもいるが、それにしたってそれにしたってなんかこのところどうも言葉は悪いがハイパーになってないですか?的ではある。

で、こういうのも関係があるよね、そりゃ。


李登輝前総統「中華民国は消滅」 国号改変求める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041013-00000008-san-int

これは10月13日のこと。


で、なぜ中華民国が消滅して台湾が独立することがそんなに大変なのか、って、まぁ歴史をcross-examineすることが平気な人びとにとってはなんでもないわけだが、なんつったって、ある1つの党への信頼(信心という語を使うと聞いたがこれって本当なのか?)が揺らぐのはご法度。体制維持に陰りができる。革命政権ってそういうことだ。

でもって、台湾勢力は別に恨みがましい人ではないし商売をする人だから無駄なことはしないだろうが、都合のいいことを許しもしないだろう。というより、彼らが何かするのではなくてこのツール、ネット、グローバル化が否応なしに何ごとをも放置してはくれないないということなのかなとも思う。


と、この記事とても面白かった。孫文神話について、個人的には、ああ、やっぱり、だったなぁ。私もかなり前からなんで大陸チャイナは孫文だけ取り上げるんだろうかなと思っていた。


いかにして中華民国体制は生まれたか
中華民国体制の終結なくして、台湾の新生なし
http://www.wufi.org.tw/jpn/kobuno2.htm



これも素晴らしい。こっちは、日本人にとっては耳の痛い、心の暗くなるところもたくさんあるし、著者は遠慮して語っているのかなと思わないでもないのだが、異文化があって、「同化」がテーマになっても一義的に人は争うというばかりではなくて、その中から、例えば台湾の人たちが台湾人としての自覚を持つようになるといった、外圧によって自己を確定する機会となすという今日結構知られたといえば知られた機構のあることを確認させてくれる。日本もそうだったんだよなぁだし、そうなら隣のblunt大将の国もそうなんだよなとかいろいろ考えさせられる。人びとのエピソードの使い方が上手いせいか、思わず笑みが漏れる。こんなテーマなのに。知性はいろんなところで人を助ける。


植民地と文化摩擦─台湾における同化をめぐる葛藤
黄昭堂台湾独立建国聯盟主席  2002年9月9日
http://www.wufi.org.tw/jpn/jng01.htm