浅野、浅野と叫ぶトロント映画祭

トロント映画祭2004

昨日お知らせした映画関係の資料のうち、
http://kawakami.netfirms.com/movie.html

オフィシャルwebサイトの部分は、私は2003とか書いてるけど、そこは自動的に2004になっていた。ってわけでご興味のある方はそこで最新のものがみられます。

しかしなんというか、この映画祭はなかなか特徴をつかんで「キャッチー」なことを書くのがむずかしい。ようするに世界中のフィルムを街角の映画館を使ってあっちでもこっちでも上映していて、その間に俳優さんなんかがこの街を尋ねてきてそこらを歩いている可能性があり、かつ、フィルム関係者がそこら中にわきでていている(メディア関係者ももちろん)、というのが映画「祭」の骨子。で、その数たるや、328本、61か国からで、82%にあたる253本は北米で初封切り。つまり、普通には乗ってない映画をじゃんじゃん見られるという代物。今日あった日本人の人は今週から今週末は毎日2本から3本見て頭がくらくらですと言っていたが、見たくなる。だって南米やらヨーロッパのフィルムがこんなに一同に会する機会はいつだって貴重だから。


映画って、どんな話でも半分はドキュメンタリー、いやそもそもフィルム化してしまえばどんな話も、実話だろうが仮想だろうがそれは仮想の世界にあるものだとすれば、この数字があらわすところは、世界中のいろんなもの、いろんな人の仕草や心情やらロジックを疑似体験するを機会がある、ってことだ。そういうわけでこれもまた国連直轄地なのかここは、というカナダ、わけてもトロントととてもよく調和するイベントなのだろうと思うし、それだけではなく、英語圏発信でない作品を英語にして英語圏=北米マーケットで見るとどうなるのかのちょっとしたテストみたいなものなのかなと思えたりもする。こうやって毎年見ている人がいる以上映画鑑賞人の目が肥えている可能性は高いわけだし。

と、私がだらだらとこの映画祭について書く理由は、自力のある日本の作品をここに出してほしいということもあるし、ここに出てどんな反応があるのかを知るのはマーケットを拡大することではあるにせよ、それにもかかわらずやりたいこと、撮りたいことを曲げないでできるのか否か、なんてことを考えるいいチャンスではないのかと思うから。

このへんはまだ調べが足らないのだが、私が思うにトロントってマーケティングにおける静岡なのかななんて思ったりもする。ここでの当たり具合を勘案して次のステップを考える、みたいな。ま、ともあれ、Nobady Knowsとか、あとCafe Lumiere、いいですね〜。浅野忠信は、デンデケデン以来私の心に巣食っている人なのだが、いつ見ても別の人のようでなんかいい。へんな人だなぁこの人。へんな人だからそう簡単にこの良さを多くの人びとにわからせるというわけにはいかないキャラなのはわかるのだが素朴なファン心理から、アサノ、アサノと無意味に叫んで少しでもパブリシティを獲得しようとする今日この頃(^.^;;。

あ、Steamboyもいいらしい。
http://www.e.bell.ca/filmfest/2004/filmsschedules/description.asp?pageID=searchforafilm&id=276